自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

給付金、なぜ寄付を強要する?

定額給付金、あなたはどう使いますか。国がくれるというんなら、もらいましょう。

だけど。自治体で働く人たちがなんだか受け取るなという空気を作られているようで、気の毒だ。

神戸市長は当初、受け取らない意向を示していたが、夫婦で香美町に寄付するそうだ。そうまでして、もらうの拒否するか。

加西市はなんと全職員からの寄付を想定した基金を作るのだという。可愛そうな職員。公職にあるから出せ、というのはおかしくないか。

政治家である首長のスタンドプレーは大いにやればよい。それで、助かる人もでてくる。

だが、職員にもプライベートはある。いまも激務だろう。仕事なくならないんだから受け取るなって、なんの腹いせなのか。

やはり、みんなに配ったりするから、こういういらぬ差別を呼ぶのだ。制度設計をしっかりやって、ホントに苦しい人に届けるべきだったのだ。

しかも、遅い。マスクもそう。遅えわ。

素直にお金やマスクをもらえない空気とはなんなのか。

自発的でない寄付を強要するような動きには異を唱えたい。



大村知事が向けるべき矛先

愛知県の大村知事が大阪府知事と場外バトルを展開中だ。コロナ対策を巡り、要は東京都と大阪府は医療崩壊したのに対し、愛知県は的確にコントロールしたと話し、大阪の怒りを買ったと。

大村知事が言うとおり、データに基づいて白黒つけてくれというほかないが、テレビ的ではある。政治バラエティで培った独自のセンスがこういうところて発揮されているのだろう。

対立をあおって、自陣の有利、正当性を主張する。これはトランプ大統領の手法とよく似ている。どうしてここまでというほど、自分にすべてを都合よく解釈する。一定数の支持も背景にあるから強い。

名古屋市長、静岡県知事、大阪府知事と次々に敵をつくり、打ち込んでいく大村知事。それを小気味よいと有権者が思うなら致し方あるまい。そもそも消毒液飲めみたいなことは言わないだろうし。

ここで指摘しておきたいのは、どうも矛先の向かう先が違うのではないかと。向けるべきは国でしょ、コロナでしょ。エネルギーは政策に注ぎ込んでくれ、と。テレビに映ったからよしではないはずだ。

さすが小池知事。こんな喧嘩は買わない。スルーすると、都政に専念しているように見えてくる。闘うべき相手が見えているのだろう。時々失敗するけど。口紅忘れたなんてスマートなテレビ政治だ。

知事同士、喧嘩するなら、空中戦でなく、どっかでしっかり膝を交えて政策論争を繰り広げてもらいたい。国のためになる言い争いをやってもらいたい。感情的なもつれは地方行政にはいらない。

歩きスマホ禁止条例、あえて問題提起

大和市が歩きスマホを禁じる条例をつくる。マスク着用条例とあわせ、市からの注意喚起。ユニーク条例といえよう。

繁華街で高齢男性がスマホを見ながらふらふら歩く姿をよく見る。危ない、ホント。ネットも条例化を割と好意的に受け止めているようだ。

ただ、あえて。罰則もない精神的な条例は、作ると表明し、できるまでが命。そうだなあ、大事だなあ、で終わってしまう。一石を投じて終わり。 

効果を持続させるには、やはり罰則がいるのではないか。法律がないのにできないというかもしれないが、そこまで考えてこその条例ではないか。

お茶の間気分で作るんじゃないよ、まちで具体的な問題があふれてるから条例で対処するんだよ!というところ。罰則がないとその切実さが出ない。

逆にいうと、世の中で大変と騒ぎになっているから作るんです、では、誰のための条例かわからなくなる。スローガンのたぐいと変わらなくなる。

考え方はいいが、果たして条例にするべきものなのかどうか。条例と憲章の差、線引きがわからない。ここは市議会でしっかり議論してもらいたい。

オンライン申請休止はわずか13市区町

たった13? 総務省が特別定額給付金で、オンライン申請を受け付けていない自治体を調べたら、それしかなかったそうである。なんと。少ない。

高松市の話を聞いたとき、住民向いての判断なら、撤収もあり、なんて思っていたが。みんな意地になってんのか。総務省に絶対やれと言われたか。

そもそも、こんなに国で時間かかって、ようやく自治体で支給するのだ。ここで時間とられたからと地方が言って病む必要はない。丁寧に配ればいい。

では、この13がどこかというと、どこ見ればわかるんだろう。総務省のホームページ、よくわからん。報道からピックアップ。

北見市、秋田市、旭市、国分寺市、調布市、荒川区、袋井市、笛吹市、亀岡市、岡山市、笠岡市、高松市、高知市。再開してるかもしれません。

別に恥ではない。が、電子自治体になってほしい。NHKによると、総務省、発表内容を修正したそうな。それで、全部ださないの?

議会改革だけでよかった地制調答申

「2040年頃から逆算し顕在化する諸課題等に対応するために必要な地方行政体制のあり方に関する答申」。いくらなんでも、この答申題名は長すぎる。

「2040年の地方行政像答申」ではいけないの?首長たちが気軽に「ヨンマル答申」と呼んでくれるなど、親しみやすさとイメージしやすさが大事。

多くの人に読んでもらえる答申を出すべきであった。正確で抑制の効いた提言で世の中は変わるか。笑わせる必要はないが、読み手をうならせないと。

今回は議会改革だけでよかったのではないか。ほかはもう既視感があって、もう文章ばっかり書いてないで、早くやってと思ってしまう。

デジタル化なんかコロナ危機で大失敗した。その反省を踏まえた提言でないと迫力がない。公共私連携もずっと言われていること。

そう考えると、今回は議会改革に絞ってよかった。これとこれをやって議員増やせ、担い手増やせ、でよかった。さほど目新しくないが。

もうこういうまだるっこしい政策立案はやめたらどうか。外部の声を反映するのはいいが、時間がかかりすぎ。成果最優先になってない。

圏域という言葉を削除したのも、なんだか賛否ある議論から逃げたようにみえる。もっとざっくり、荒っぽい、世の中を挑発する答申が読みたい。



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