自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

叩かれる三大都市圏の知事

手のひら返し、というわけではないのだろうが、今度は知事たちへの目線が厳しくなってきた。もちろん言動に批判されそうな点もあるが、世論の変り身についていくのはなかなか大変だ。

吉村知事は後々、うがい薬が転機になったと言われそうだ。小池知事は突如見せびらかしたTシャツが物議を醸している。大村知事は名古屋市長との不仲を受け独断批判が起きている。

ネット民の皆さんの反対意見がすべてではないし、擁護する声もかなりある。ただ、いずれにしろ、長い目で見ることなく、もともとの好き嫌いから近視眼的に判断されているような印象を受ける。

やっぱり上記3知事のパフォーマンスはちょっとどうかなと思う。批判や反対意見にはきちっと対応してほしい。が、それでここまでの取り組みがすべてだめということではないだろう。

政治家たる知事のほうもよかれと思ってやっているはず。ただ民心ばかり追わないほうがよい。庶民の人気に左右されるのは当たり前。そこのポピュリズムに陥ると日本では足元を掬われやすい。

安倍政権は世論の支持に狂奔してきたが、そのツケか、首相は疲れ果てているようにみえる。やらねばならぬことに集中し、自信を持って国民と向き合う姿勢がほしい。だから憲法論議、というわけではないが。

知事も全国ニュースになりやすいが、知事自身が全国発信に酔ってはイケナイ。都道府県民にしっかり向き合うのがなにより大事。よその県からあれこれ言われても、管轄する地域のために動く構えを見せてほしい。

国際情勢に敏感な職員養成を

若者に人気のアプリ、ティックトックが自治体の広報戦略を揺さぶっている。個人情報抜き取りを懸念した米政府が利用制限に乗り出し、日本の自治体も使用に慎重になっている。

中止を決めたというニュースが流れて知ったのだが、わりとティックトック使ってる自治体多かったんだな。自分はネットで関連映像をみたことがあるが、女子のダンスばかりと思い、使っていない。

でも、横浜市の防災とか意義ありそう。若者に届くツールとして浸透すればよかったのに。炎上したり問題になったりしないと見ないから、疎遠で不勉強でした。

各自治体は割と素早く、スパっと判断した感じ。国際感覚が豊かになったんだろうか。あるいは情報漏えいへの高い意識が出てきたのか。残念だが、一旦距離を置くのも大事だ。

国際情勢に機敏に反応するというのはとても重要だ。コロナしかり、気候変動しかり、米中紛争しかり。自治体も国際担当を政策部門においたほうがいい。眺めるべきは日本政府だけではない。
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お盆、あなたは帰省しますか

お盆の帰省問題。これは見事に知事の判断が割れてしまった。あんまりよくない。緩やかでいいから、知事会としての見解を示すべきだったのでは。でも、受け取り方は難しい。

「コロナ感染が怖いから来ないで」。「感染に気をつけているなら来て大丈夫」。これは惑う。来るなといわれるとわかりやすいから、やめとこうとなる。今年はこういう状況だもんね、と。

「気をつけて」は迷う。行っても良さそうだな、行っちゃうか。気をつければいいんだからな。4人でメシ食うだけだしな。少し地元にカネ落とすか。こうなると、感染リスクは高まる。

容認派の知事は何人いるんだろう。ローカルニュースから確認できたのは、青森、栃木、滋賀、和歌山、大阪、兵庫、大分。このあたりは大丈夫そう。発言になんの問題もないが、リスクは高まるか。

尾身先生も慎重にとは言ったが、やめろとまでは言っていない。政府がどちらかに強制するのも難しいだろう。閣僚でも首長でも有識者でも、誰の発言のせいにせず、個人が判断するしかない。
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怖すぎる首長会見のインパクト

ちょっとこれは勇み足だったか。大阪の吉村知事のうがい薬騒動。「うそのような本当の話」なんて言っちゃったら、信じちゃうでしょう。会見の席上に製品まで並べて。買い占め起きちゃうでしょう。

知事たるもの、こういう商品紹介は慎重であるべき。与える影響にもっと気を配らねばならない。会見をうまく使い、メディアにさかんに露出してきた知事。今回は失敗だと思う。

首長の記者会見というのは怖いものだ。言葉尻をとらえられるし、発言の一部を切り取られるし。批判者は待ち構えている。自分の言いたいことだけ言ってると、その様子を繰り返し流される。

記者がパワハラを暴露した静岡市長の会見、職員への圧が取り沙汰された愛知県知事の会見、たびたび失言報道される兵庫県知事の会見。いま、映像の持つ負のインパクトは加速度的に大きくなる。

You Tubeで気軽に、繰り返し、そしていつでも画像を見られる時代。記者会見の準備にかける時間はかつてより長くとったほうがいいだろう。首長のキャラ任せでは危うい。
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岩手の難局をじっと見守りたい

全国唯一の感染ゼロ県だった岩手。感染者が出てしまったことで、プライバシーを巡る深刻な問題が発生している。第1号となってしまった感染者の勤務先や行動が細かく紹介されると、会社には苦情が殺到、ネットでは本人特定の探索が始まった。

これこそ、達増知事が懸念していた事態だろう。体調に不安があれば、どうぞ申し出てと言っていたが、感染発覚を受け、今度は「鬼になる」と表明。感染者の保護に万全を期す構えをみせた。これは立派だ。知事、県庁の頑張りに期待したい。

ネットでの中傷には厳しい態度で臨むとし、画像の保存なども検討していくという。この事態を放置したら、絶対に感染をひた隠しにする人が出てくる。そうなったら、困るのは県民。感染ルートも示し、正しく怖がったのは大切なことだ。

もうひとつ、会社が臆することなく情報公開した点も強調しておきたい。ホームページはダウンしたようだが、これは検索の集中によるものだろう。従業員はそれはそれとして、社会的責任をきちんと果たしている。

この従業員も苦しかろう。まずは感染を広げずに完治する。回復したら、岩手にいられなくなったということだけは避けてほしい。関係者が明るく生還を喜び、県外での罹患を省みてもらいたい。岩手は今、重要な局面を迎えている。

↓以下はたまたま京急品川駅のホームでみた広告
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ギャラリー
  • 国際情勢に敏感な職員養成を
  • お盆、あなたは帰省しますか
  • 怖すぎる首長会見のインパクト
  • 岩手の難局をじっと見守りたい
  • 消費者庁、徳島本部の活かし方
  • 政令市・世田谷が先導するPCR拡充
  • 超都心・千代田区の呆れた議会空転
  • とうとう岩手県でも感染者が
  • 頻発している自治体への爆破予告