17日(水)の朝日新聞朝刊に「統一地方選 町村議選、定数割れ倍増」と出ていた。統一選後半戦の告示を報じたニュースだが、8町村で候補者数が定数に届かなかったのだそうだ。4→8を倍増というのはどうかなとは思うが、選挙のたびに状況は悪くなっていますよという警鐘を鳴らしている。町村長選の無投票は45%だという。数にして55。これはもう、地方行政が崩壊しているとしかいいようがない。

議員のなり手がいない。いくつか理由を考えてみた。正解はどれか。
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①仕事に魅力がない
地方自治体の仕事をチェックし、政策を作るということがイメージできない。賃金水準も低くやりがいが感じられない。選挙に出るなんてまっぴらごめん。議員やるぐらいなら首長か職員になる。

②地方自治体に関心がない
自分の生活、家族の生き死ににかかわる話だが、そこに参画してきちんとした市民生活を整えようという意識がない。公的な仕事に就くなら、民間でばりばり稼ぐ。

③選挙がめんどう
政党のしがらみや当選に向けた選挙運動をどうやればいいかわからない。手弁当ではとてもできそうにない。そもそも自治体に関心ないから、なにを有権者に訴えたらいいのかわからない。

④ヒトがいない
人口減で議員になる人がいない。若い人なんか全然いない。高齢者で議員やりたい人はもうやってる。

⑤地域の未来、どうでもいい
別に地方なんかなくなってもいい。目の前の自分事のほうが大事。コンビニがあれば生きていける。コンビニがないなら、引っ越そう。
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たぶん裁判員のように、強制的に仕事を割り当てるしかないのかもしれない。公的な仕事だから、地域の皆さんが順繰りで請け負うしかないのですよ、と。または議員育成システムを小学生から仕込むとか。なにか無理にでも議会の仕事に目を向けさせないと、次回統一選を報じる際、「〇〇村議選、立候補者ゼロに」「〇〇町長選告示、出馬表明なし」といったニュースが出てくるだろう。きっと。

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