連休前というのはとにかく忙しいものである。休むために働いて、体調壊したらどうすればいいだろう。ちょうど連休だからいいじゃないか、ではしゃれにならない。インフルエンザも流行っているそうで、つまらない休みになっている人も多いのかもしれない。

さて、先週は統一地方選後半戦だった。盛り上がっただろうか。やはり報道は補選一色だったような。たださすがに新聞は月曜朝刊からユニークな当選者を取り上げていた。全く知らなかったが、佐賀県鹿島市議選では91歳の新人が初当選したそうである。

シルバー民主主義というと、高齢者の投票行動に注目が集まる。自分がやってほしいことがあるので、政治家に託す。ちゃんと投票にいくから、政治家も無視できず、高齢有権者のためになる政策を優先してしまう。若者は後回しというわけだ。

ところが、実際に選挙に出て活躍しようという高齢者がいるのだから恐れ入る。直接自分で高齢者のためになることをするという。91歳で任期全うしたら95歳。すごいな。熱海にも連続当選中の91歳がいるそうだ。ちょっと、この人たちがどういう政治活動を行うのか、折に触れ注目したい。

政治家は族議員という言葉もあるから、どうしても担当領域は2~3に絞られる。政治家が高齢者ばかりになったら、社会保障にばかり人が集まって、学校とか公共事業は手薄になるのか。いや、高齢議員は地域に根付いているから、学校もごみも病院もまんべんなく取り上げてくれるかもしれない。

地方議会はいつも顔ぶれが一緒、おっさんばかりというのが今までだった。そこに女性が入り、若者が入り、高齢者が入り、いろいろ入り混じってくると議論は活性化する。昨今、LGBT政策を引き受ける議員もいる。多様ななり手というのはとにかく重要だ。今回の地方選はそんなことを考えさせられた。

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