「テスラを公用車にする意味は?」と問われたら、「ない」と答えるしかない。千葉県市川市が電気自動車のテスラを公用車にすることで、環境への取り組みをアピールするのだという。ほう。別に今までより格段に高いテスラでなくてもいいのではないか。リーフじゃだめ?

自腹で穴を埋めると市長はおっしゃる。ならいい、とはならない。税金を使うからこその公共団体である。しかも、任期はあれど、市長はいつ辞めるかわからない。行政は継続性がなにより大切である。任期付きで働く個人の私的財産で行政の政策が決まるのはとてもおかしい。

じゃ、市民のためになるのならいいのではないか。市長は公用で使っていないときは市民が乗ってもいいという。それもおかしい。公用車というのは公務を実行するために使っているのだろう。環境政策のPRのために使うのなら、そのためだけに購入した車を使うべきだ。

急に市長が出かけないといけないというとき、市民が運転して遠出していたらどうするのか。それはもはや公用車ではない。公用の際の運転手だって、厳密に採用のルールや給与の基準があるはずだ。いつぞやの都知事は休暇で私用してこっぴどく叱られたろう。

いろいろ考えたが、「意味はある」という回答は見つからなかった。唯一、テスラを市内で生産していて雇用を生んでいるのならいいかな、と。環境政策のPRということなら、テレビで「物議」などと放送された段階で成果は出た。行政は無駄遣いをしてはならない。市職員も市長をいさめたほうがよい。




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