自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

2019年08月

まちづくりのけん引車の死

先日、ある文具店主の三回忌を偲ぶ会に出席してきた。そこで隣り合ったご婦人はこう言っていた。「なんだか、あの人ひとり死んでしまっただけで、ずいぶん町の活気がなくなってしまったように感じるわ。若い人では継承できないみたいね」

この文具店主はまちの子供たちや学生に文房具を売るだけでなく、地元商店街を核とした地域活性化にも尽力してきた。音楽会を開いたり、まつりを企画したり。多くの失敗もあったし、関係者と喧嘩になることも多かったと聞く。とにかくまちを騒がし続けた。

私も20年来の知り合いだったが、なにかイベントを企画すると「こんなのやるからすぐきて」とよく声をかけていただいた。行ってみると実に多彩な顔触れがそろっている。歴史研究家、行政マン、新聞記者、若手音楽家、商店主。いろいろな人をまちに呼び込んでくる力がすごかった。

地域のにぎわいづくりという話題になると、常に核として期待されるのは商店街だ。しかし、そろばんずくの計算が先に立つのか、なかなか動きが鈍い。そのうち当の商店街の足腰がどんどん弱ってくる。そんなとき、突破口を開くのは商店街にいる異能の人である。

商売をほっぽり出すわけではないけど、それに近い感じで各種活動を先頭で引っ張る。ところが、その人が元気なうちはいいが、亡くなると、もう次の担い手がいない。偉大な商店主の後継者がいなくて、かつてのにぎわいを失いつつあるというまち、結構多いのではないだろうか。

まちづくりのけん引車の死は、実は地域の将来を左右する重要な問題なのではと思う。「ああ、残念」「寂しいね」で終わらせず、誰がどう引き継ぎ、ヒトを結集する力を保持するか、もっと深刻にとらえるべきだろう。

この偲ぶ会では子供さんが最後にお礼のあいさつをされた。「実はおやじが仕掛けたイベントって、60歳になってから挑んだことばかり。これから自分なら何ができるのか。それを考えるとすごいことだと思う」。「うるさい人」がいなくなってみると、その偉大さが浮き彫りになるのだろう。
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次期知事会長は四国初、徳島県知事に

全国知事会長に徳島県の飯泉嘉門知事の就任が固まったそうである。30府県の知事の推薦を受け、無投票での当選。むやみに対立をあおる必要はないのだが、およそ選挙というものをやる以上、対立候補は出てほしかった。知事会長選も結局、何の論点も争点も示されることなく終わった。全国に47人しかいない知事の見識が問われる。非常に残念なことだ。

さて、6月に次期知事会長に求められる資質5条件を作ってみた。飯泉知事はどのくらい当てはまるだろう。第一条件は非官僚OB知事だった。さっそくばっーつ。もろに総務官僚出身。京都府知事以来の総務省OBだ。それだけでNOとはいわないが。第二条件は「3期以上の50代」。これはマル。5期目ということなので、それなりに知事としての経験は積まれていると判断していいだろう。

第三条件は「危機管理・社会保障・エネルギーに精通」。うーむ。ちょっとこれは判断するだけの材料を持っていないなぁ。地元紙も読んでいるわけではないし、徳島というと阿波踊りでもめているということしかイメージがない、正直。すいません。かつては吉野川可動堰という県内世論を二分する全国的なニュースもあったが、そこも鎮静化したもよう。判断できないので△。

第四条件は地域経済の拡大。経営者としての手腕が問われるところだ。県民経済計算で確認すると、2006年度から2015年度で名目4%ほどの成長になっているようだ。全国ベースはややマイナスだから、健闘しているといっていいだろうか。製造業はいまひとつだが、建設や観光が堅調。〇でいい、かな。

第五条件は「政令市がある地域」。これは見事に外れている。今回は四国選出で初の会長との触れ込み。東日本の埼玉県から西日本の徳島県へということで、まぁ地域的なバランスはとれているといえるか。5条件のうち〇は2、✖は2、△が1と。なんとも中庸な。

統一地方選の前後で話題になったが、対立した知事と県内1区衆院議員の関係は改善したのだろうか。どちらにどんな問題があるのか知らないが、知事選の結果だけみると、知事15.9万票に対し、落選2候補で14万票。こんな辛勝、ちょっとみたことない。勝てば官軍というわけにもいくまい。知事会長として知名度をアップし、全国を見事にけん引してもらいたいものだが、さて。
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山本一太知事は群馬県を変えるか

参院選と同じ日の投開票で、群馬県知事選を山本一太氏が制した。個人的にかなり注目している。「国政でのびしろがないから転身した」とか「地元に相談がない」、「選挙ポスターが変」等々物議を醸しているようだが、情報発信力が何より求められる知事の仕事。案外、すごい成果を出すのでは。

国政から転身する知事は少なくない。埼玉県前知事で全国知事会長も務めた上田清司氏は国会で有名な民主党議員だった。愛知県の大村秀章知事もテレビで知られた存在。森田健作千葉県知事を一緒にしていいかはわからないが、知名度は地方行政を進めるうえで武器になる。

山本知事は何をしたいのか。ホームページをよむと、県民の幸福度をあげて群馬県民のプライドを向上させるのだという。知事の精力的なトップセールスで停滞感を打破するというから勇ましい。安倍政権の閣僚との近しさもアピール。とてつもない行動力でうずを作っていく考えなのだろう。

早速元IT担当相らしく、会見を生動画配信に切り替え、テレビ会議システムの整備にも手を付け始めた。ツイッターによる発信も広報課が主導するという。知事の一挙手一投足を生中継していけば、群馬県への注目度も高まっていくだろう。群馬県への関心を高める戦略はいいと思う。

ただ全国的に話題になるのはちょっと毛色の違う、とがった政策だ。国ともめながら、また県議や首長らと喧々諤々の議論をしながら、新しい政策を生み出せるか。でんと構えてということはなさそう。市町村の現場の課題をどう政策に落とし込んでいくかが腕のみせどころとなるのでは。

副知事はひとりをプロパーのベテラン、もうひとりを全国最年少として経産省課長補佐を充てる。軋轢を回避しつつ新味も出す。「俺ならうまくやるぜ」と言っているようにもみえるが、物分かりの良さが前面に出るようだと、知事としては物足りなくなる。さて。
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仙台うみの杜水族館にも行ってみた

仙台に新しい名所ができた。仙台うみの杜水族館だ。震災復興につなげたいという関係者の意向から、2015年7月に開業した。ぜひいかねば。いくまでに4年もかかってしまった。その間に入館者数は500万人を突破した。夏休みでにぎあう館を訪れた。

開業前後、地元でいくつか見聞きした話がある。伝統ある松島水族館こそ残してほしい、被災者から多額の入館料をとってよいのか、仙台から遠くて大丈夫かなどなど。結論からいえば、こうした逆風は見事に跳ね返しているといえる。

松島水族館は確かに味わい深い水族館だった。なんかこう、働いている人の手作り感がある水族館だった。地元の人に親しまれたのもわかる。一方、うみの杜は現代的なセンスにあふれている。いまの水族館はどれだけ来館者に体験してもらうかが勝負と聞く。ペンギンやイルカ、大奮闘である。

入館料もそんなに高くないんじゃないか。午後5時以降に使えるナイトチケットで入ったが1800円。アクセスも中野栄からバスが出ているので、そんなに遠いとも感じなかった。マイカー利用客のほうが多いのではないだろうか。

個人的に関心があるのは「その土地ならでは」感。カキの様子なんかよくわかるし、ヨシキリザメは飼育の最高記録を更新中だとか。三陸の海へ限りない愛情を注いでもらいたいものだ。震災で怖さを伴った海だが、やはり宮城は海で生きているのだから。

水族館や動物園はいくと様々な追加料金をとられてうんざりすることがあるが、ここではそんなことは感じなかった。地元の小学生なら必ず行く施設として、愛されてほしいものだ。最近ツイッターなどで動物のほっこり映像を提供する施設が多いが、うみの杜の職員にもがんばってほしい。
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KIBOTCHAに泊まろう

盆休みを利用して仙台に行ってきた。仙台市内を見ている限り、東日本大震災の爪痕というのはそう感じない。ここにきて、牛タンを食べるなどして、地域にお金を落としていくこと。それがじわじわと効いていくのではないかと思う。福島とは違うステージに入っている。

今回宿泊したのは宮城県東松島市野蒜のKIBOTCHA(きぼっちゃ)。防災教育体験宿泊施設だ。廃校を改装したというから、それなりの汚さを覚悟して向かったが、とんでもない。とってもきれい。ドミトリーの共有部屋もベットごとにテレビがつく。風呂なんて木の香りがしてちょっとした旅館。

食事も満足。「森のキッチン」というのがあって、うまく選べばのりうどんとか地元産も食べられそう。私には小中学生ぐらいの男の子が運んできてくれた。サバイバルな体験ができる遊具も充実している。子どがむちゃくちゃ喜んでいた。宿泊施設としては言うことなしである。

そして防災体験。私は単なる宿泊者だったので、教育プログラムを体験していないが、チラシをみると、親子で参加できる教室もある。防災キャンプってすごいな。自衛隊OBが指導してくれるそうだ。ほかにもデジタル資料館とかシアターがあって、被災当初のまちの姿を思い起こすことができる。

野蒜。知らない人も多いだろう、「のびる」と読む。当時、JRの駅舎が津波に飲まれた。その旧駅を中心に資料館と公園が整備されつつある。夕刻に歩いてみた。私が出向いた5~6年前より新しい家も増えたが、静かだった。

知り合いの娘さんはここから命からがら逃げてきたという。「もうだめだと思ったけどねぇ」と覚悟したほどだったという。いま、野蒜は内陸に新駅が整備され、市民センターもできた。駅からのトンネル遊歩道を使えば、旧駅まで歩いてすぐだ。奥松島探訪の旅、いかがでしょう。
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読書感想文〜日本の地方政府

曽我謙悟京大教授の「日本の地方政府」(中公新書)を読んだ。地方政府とはあまり聞かない言葉だが、たしかに地方の経済活動・政治活動全般をとらえるには適切な言葉かもしれない。多くの論点があって、非常に興味深く読んだ。ところどころで示される斬新な視点の数々が読み手をかなり刺激する。首をかしげながら、うなずきながら読める本だと思う。

地方の問題は、そこに住んでいる人がどういうことを行政に期待するのか、そしてそのためにどういう行動をとるのか、に尽きると思う。欠かせないのは議論である。この本では地方の政党の未定着が嘆かれている。なるほどと思ったが、必ずしも政党である必要はないようにも思う。議員がしっかりと地元のことを考えて行政を刺激すればいい。

国政レベルの政党と近いことは問題ないが、自民党や共産党に地方議員が縛られる必要はないのではないか。首長の権力、行政の金の使い方を点検できればいいからだ。国にモノ申すとなれば、与党系議員は口に出しにくくなる。自分はだれのために議員活動しているのかを見失わないためには、必ずしも政党色が強まらなくてもいいのではないだろうか。地方で政治活動の経験をつんだ人が国政でも活躍する、その逆も当然のこと、もっと流動化するといい。

もうひとつ、都道府県の安定が描かれた。確かに。道州制とか府県合併の必要はつとに指摘されることだが、いまだ都道府県が形を変えたことはない。筆者は中央省庁の受け皿として活用されてきた歴史をひきながら、変化のなかった都道府県を描いている。あまり変化しなくてもようとの指摘にも読めるが、大都市行政との兼ね合いでは問題ありとの主張にみえる。人口の移動や集中を踏まえると、新しい行政像を探る必要はある。

と考えると、大阪都構想が輝いてくる。都道府県は横のつながりで変革を考えるのではなく、域内の権限をどう見直すかでいまの姿を見つめ直すほうがいいのだろう。道府県がどっしり構えて偉そうに域内を牛耳るのではなく、必要に応じて市町村に権限も移し替えながら、地域で最適の行政ができる体制を整える。道府県が後方支援に徹するような行政ができれば、地域は潤うかもしれない。

もう人口増を目標にした開発計画も無理なんだし、それこそ住民本位の姿勢が都道府県には求められる。参院選の投開票日に知事選を制した山本一太群馬県知事は市町村長との連携を何より大事にするという。群馬県から行政改造の議論があがってくると面白い。そうすると、国ばかり眺めていた地方の行政の目が内に向くかもしれない。それは悪いことではない。国頼みでなく、地方に秘められた力を引き出して、地域に潤いを持たせる。そんな改革競争、県と市町村ががちんこでぶつかり合う構図。ある意味、地方の内戦。各地で火の手があがれば、地方は面白い時代になる。

筆者は今回の分析から地方の将来像についてのメッセージを発していない。あえてそうしたつくりにしているので仕方がないが、私自身はここがこの本の最大の物足りなさだと思う。ただ読んでいれば、上記のような考えは浮かんでくる。江戸時代からの断絶論議などそのまますっと入らないところもあるのだけど。でも、だからこそ、是非この本はおススメしておきたい。
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映画感想文~~ニューヨーク公共図書館

とある講演で何人かの識者が絶賛していた「ニューヨーク公共図書館」。民主主義の大切さがよくわかる、とか。そんなにいいのか、3時間半というのは長いけどなぁと思いつつ見に行ってみた。恵比寿ガーデンシネマはかなりの盛況ぶりだ。

おもしろい。全然図書館紹介のようなガイドになっていなくて、この施設はこんなになっています、とか、分館はいくつあります、蔵書数は何冊です、なんてことはよくわからない。では何がわかるのか。図書館で働く人たちが何とか社会のために尽くそうと思って奮闘する姿が描かれている。

子どもの教育プログラムを手掛けたり、保存している写真や古い本の活用法を説明したり。ホールを使って有名人を招いての講演会やコンサートも開いている。耳の不自由な人のために感情を交えてどう中身を使えるかという講座は興味深かった。

心に残る表現は多かったが、一番は「人々を孤立させない」だろうか。図書館の役割ってそういうことなのかと目を開かされる思いがした。図書館は進化しており、デジタル化への対応も進めているのだが、本をためておけばいいということではないのだと。図書館は社会に開かれていないといけない。

ホームレスの利用をどこまで認めるかということも真剣に議論している。子どもへの指導を手厚くしたこともあり、算数の本を借りる人が増えたというシーンもあった。黒人問題を考えるセンターでは日常生活を踏まえて、どういうことに取り組むべきか議論が交わされていた。

もう一つ印象深かったのは、図書館幹部がお金の使い方をかなり突っ込んで議論していた点だ。市の予算をただ使えばいいということではなく、民間からの寄付もしっかり募って運営しようと。市にも予算増額を働きかけるが、民間がお金を出したくなるにはどうするかにも目配りされている。

それにしても図書館を頼みにしている人がなんと多いことか。熱心に調べものをしているのはなんのためだろう。熱い討議を交わすのは公共の意識がもともと高いからか。日本でここまで図書館を活用しようという空気はないかもしれない。地域生活を支える拠点、人々のために機能している。何とか図書館を生かしたいという熱意にあふれた映画だ。

同時に民主主義や社会の価値を考えさせる内容になっている。ただ、これだけ人々に公共の意識があっても、人々に社会をよくしようという熱意があっても、トランプ政権を生んでしまうのだなと。社会の不満を吸収・解決できないアメリカ。そこで希望を失うのではなく、だからこそ、こういう図書館のような存在が必要、ということなのだろう。

実はこの連休、立て続けに映画を3本みた。運び屋→ボヘミアン・ラプソディ→ニューヨーク公共図書館。これが2年ぶりの映画館での映画。ワイズマンとクリント・イーストウッド。90歳にならんとしている映画人の心意気よ。どれも心に刺さった。もっとみないといけませんな、と痛感した次第。
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都道府県にブランド名をつけてみよう

山梨県が「ワイン県」を宣言したそうである。なんでも山梨はワインの発祥の地で、生産量日本一なんだとか。長野県などライバルに先んじて命名しまおうということのようだ。ぶどう県って感じだが。

こういうネーミング、香川県のうどん県が有名だが、大分県もおんせん県といっているようだ。うどんとワインはいいかなと思うが、温泉となると、北海道や東北には異論もあるだろう。早い者勝ちか。

地域のトップブランドを前面に押し出して、生産増や観光客増を狙うのはとてもいいことだ。地元財界と練り上げて、各県ひとつ農産物を選んだらどうか。

みかん県とか取り合いになりそうだ。お米県も新潟がやるといったら論争になるだろうなぁ。ぎょうざは県というより2市の争いか。日本酒県、これは無理だろうな。決まらない。

ちょっとマイナーなものを売り出すようにしたほうがいいかな。あまりになじんでいるものはいまさらつけても、となるかもしれない。山形のさくらんぼとか仙台の牛タンとか。

農産物でなくてもいい。大阪だったらお笑い府?よしもと府? 愛知はしゃちほこ県?トヨタ県? きもの県とか、漆器県なんかはどこかいけそう。

東京都ってなにかあるんだろうか? ネットを検索すると、意外にとうがらしが首位と出ている。そうなの? とうがらし都?都うがらし? 小池さんが名刺作ってPR? ちょっとイメージしづらい。

こういうのって、結構やわらかい頭で考えないとむり。真面目に考えても妙案は浮かばないでしょう。
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衝撃的な「どどーんとどんぶり」

つい先日、東京の大手町駅で衝撃的なポスターをみた。どんぶりだらけ。どんぶり好きとしては見過ごせない。これは、「どどーんとどんぶり」キャンペーンというJA全農の広報。スポーツをがんばる子供たちを応援し、コメや地元食材のPRにつなげようという企画だそうだ。

47都道府県にあるJAの女性組織が1県ごとに考案したという。地元の名前の付いた食材をそのまま使うのでなく、ちゃんと調理して、ネーミングにも工夫を凝らしている。なかには長崎ちゃんぽん丼とか野菜たっぷり味噌カツ丼とか、わかりやすいものもあるけれど。

せっかくどんぶり好きの我々に47種類もの新メニューを提案してくれたのだから、全農HPをよく眺めて、独断で優秀賞を差し上げることにした。賞金や賞状はありませんが。こんなの食べたくないというどんぶりは一つもない。どんぶりに込めた思いも結構熱い。選ぶのは難しいけれども、、、

  ▼食べてみたい賞/ハッピーくるくる丼(福井県)←何が巻き込まれているのだろう?
  ▼好ネーミング賞/がんばろう芹かつ丼(宮城県)←「競り勝つ」というのが渋い
  ▼見た目グッド賞/がばいうまか!さが盛り丼(佐賀県)←やっぱりどんぶりはボリューム

日本は豊かだなぁ。47都道府県でこれだけ特徴のある食材がある。コメも肉も土地ならではの味わいと違いがある。こういうおいしさを競う企画はとてもいいです。家庭で作ってねということだけど、これ、どこかでまとめて食べる場所つくってくれるのだろうか? なんども行きますよ。
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知事と県庁所在地の市長、ぜひ公開討論を

県知事と県庁所在地の市長というのは、なかなかうまくいかないものである。知事は県をたばねる実力をアピールしたがる。一方、市長は市内人口の多さをバックに力をアピールしたがる。知事からすれば、おひざ元の自治体が言うことを聞かないというのは相当腹にすえかねるようで、知事と最大市の市長が仲がいいというのはそんなに聞かない。

かつて、道路を隔てて庁舎が並立しているのに、首長同士の行き来がないと財界が嘆く県もあったそうだ。立派な高層庁舎を建てた市に知事が立腹しているという話も聞いたことがある。

神奈川県ではこんな話を聞いた。「横浜と川崎に加え、相模原まで政令市になったら、知事が力を行使できる地域はほんのわずか」。県は政令市に口出しするなと。へぇ、神奈川県知事はダムとか山間地で働くしかないんだなと思った。

さて、7月。奈良で困ったことが起きたようだ。庁舎の耐震改修を検討した奈良市に対し、奈良県知事が待ったをかけ、移転を主張したのだという。知事と市長がテーブルについて応酬するという珍しい写真を新聞で見た。結局、物別れに終わり、市が県の提案を蹴ったそうである。

いくら観光振興・まちの活性化に寄与するといわれても、市からすれば、カネのかかる移転は市民の理解を得にくいとの判断が働いたようだ。ただこの対立。割と県もはっきりものを言ったようで、暗闘するよりよかったのではないか。オープンに議論した結果の判断。ノーサイドといきたいものだ。

愛知県の対立は憲法論議にまで発展しているから、長引きそうだ。こちらも市長は割とはっきりものを言った。問題提起は理解できるが、中止要請はいかがなものかというところだろう。そこへ大阪府知事が参戦、愛知県知事に辞職勧告を突き付けた。珍しい泥仕合だ。

そういえば、大阪は府知事と市長がタッグを組んでいる。かつては「府市あわせ(不幸せ)」と言われたが、選挙で協調関係を作り上げるというのは特筆すべきことだ。ぜひ珍しい仲の良さを発揮して、こんなこともあんなこともできるという幸せな成果を見せつけてもらいたいところだ。

「うちもふたりの首長の仲が悪い」と困っている道府県があれば、ふたりを公の場に引っ張りだして公開討論させてみたらどうだろう。党首討論ならぬ、トップ討論。意外にいろいろな問題がすんなり解決するかもしれない。
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