自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

2019年10月

ふるさと納税に見る国と地方の「対等」な関係

大阪府泉佐野市がふるさと納税の新制度を巡り、大阪高裁へ総務省を提訴することを決めた。今回は国地方係争処理委員会も総務省の行き過ぎに歯止めをかけたほど。それなのに何も局面が転換されないという以上、司法に訴えるしかないというのはよくわかる成り行きだ。

地方分権の推進によって、地方自治体は国の処分に不満があれば、訴え出ることができるようになった。国地方係争処理委員会に審査を申し出て、それでも不満なら裁判所へという道筋が作られた。泉佐野市もこの手順に沿った訴えであり、公開の場で双方が主張をぶつけ合えばいいと思う。

ただこの仕組みができたとき、ちょっと疑問に思った。地方の不満解消にはなろうが、結局は国と地方の上下関係というのは変わらないのではないか、と。つまり文句は言えるけれども、基本、地方は国の方針に従うもの、文句があれば遠慮なく前に出い、制裁はせぬぞ、というだけではないか。

国に異を唱えるのはやはりご法度。今回のように、国に問題ありと係争処理委が言っているのに、国はお取り上げにならないという姿をみていると、分権推進で対等な関係を作りましたよ、とポーズをとったにすぎないものなのでは、との思いを強くしてしまう。

本当に対等な関係であれば、こんなまだるっこしい紛争処理ルールはいらないのではないか。最初から司法の場へいけばいいのである。国と自治体は官と官の関係であって、官対民、もしくは民対民の紛争とは違うということかもしれないが、結局高裁にいくなら一緒のことだ。

愛知県も例の不自由な展示会の件で国を訴えるそうだ。こちらは問題が大きくなったから、国も地方も態度を硬化してみせているようにしかみえないが、国と地方がさかんに争うようになりました、言い分や不満をぶつけあうようになりました、と言われても、分権すすんだね、とはいいにくい感じがする。

歌舞伎に佐倉義民伝という人気狂言がある。重税に苦しむ農民を救おうと、将軍さまへ直訴する名主の物語だ。親子の別れが感動的な芝居だが、訴え出た宗吾は磔になる。こういう犠牲がないと、訴えられた方のメンツは立たない。さて、今回の提訴。どこにどんなしわ寄せがいくだろうか。
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副知事の研究

最近の都道府県ニュースをみていて、ちょっと副知事人事が気になっている。多くは生え抜き職員の頂上ポストで、庁内融和のシンボルとみられる。外からぽっと入ってきた知事からすれば、地元の政財界をおさえるのに適した人材をということだろう。ただ大都市では知事の意向に即して具体的な政策を練る司令塔のようなイメージもある。具体的な成果を出す副知事が増えるといい。

今年初当選した山本一太群馬県知事は全国最年少副知事を経済産業省から迎えた。同省の法案や政策を徹底議論する政策企画委員を引っこ抜いてきたのだから、かなり実のある起用といえるだろう。東京都の小池百合子知事は元ヤフー社長を据えた。これも5G推進の実務を担うということで、民間活力の大胆な登用といえる。山梨のワイン県は副知事に林真理子さんを起用するそうである。

副知事というのは、その都道府県にとって重要な人事である。知事としては誰を充てるかで庁内を引き締めるとともに、自分の政策のカラーを出しやすい。かつては副知事人事で庁内を騒がせようという知事は多くなく、順当に生え抜き幹部と中央省庁の官僚が座を占めていたように思う。生え抜きを起用すれば、庁内に波風は立たない。逆に副知事の求心力がたかまるきらいもあったが。

中央省庁からの登用はどうなんだろう。未来の知事候補という面も大きいだろうか。福井県は総務省の先輩知事に後輩の副知事が挑むというガチンコを経て、前副知事が知事になった。知事見習いだけでなく、国政選挙の候補としてもあてにされるという。副知事は知事の下で様々な仕事をこなさねばならないから、顔も広くなる。やはり政治家としての色合いが強いポストなのだろう。

ただ昨今の人事をみると、副知事には政策立案での貢献が求められ始めたのかもしれない。群馬しかり東京しかり。大阪府も万博誘致や住民投票に貢献した元府幹部を充てるそうだ。いずれも政策で力を発揮できるかどうかが問われている。政治力が旧態依然とはいわないが、新任の副知事が持てる力を政策立案で生かすとしたら、新しい展開がみえてくるのかもしれない。

副知事人事に注目が集まったのはかつての石原都政。就任当初は生え抜き幹部をうまく起用し、独自施策のひねり出しで成果をあげていた。それが衆院議員時代の公設秘書を起用すると都政が混乱。後継者として抱え込んだ作家副知事も知事当選後、資金問題であっさり身を引いた。政治力と政策立案力のどちらを重視するか。石原都政は副知事人事でも先見の明があったといえるのか。
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台風19号が鉄路に残した深刻な爪痕

台風19号、河川の氾濫やタワーマンションに注目が集まっているが、もっと鉄道の悲惨な実態についても目を向けてもらいたい。鉄道ファンのひとりとして願う。

鉄路はいちど水没したり、土石流とともに流されたりすると、非常に復旧が困難だ。もともと採算がよいわけではない。人口減が加速する中、新たな投資に見合うリターンがあるかというと、なかなか。

今回被災した鉄道を一覧にしてみた。かなり多い。生活に欠かせないインフラだから、JRも民鉄も自治体もそれなりに頑張るだろうが、限界と判断されることもあるかもしれない。心配だ。

▼北陸新幹線/車両センターの浸水と一部不通区間の発生で東京・金沢直通運転を停止。25日再開へ
▼三陸鉄道/一部区間が不通に。現在は釜石・宮古間で代行バスを運行
▼阿武隈急行/梁川・槻木間で運休。お客様救済バスを走らせるも復旧のめど見えず
▼東武鉄道/橋梁に甚大な被害。日光線は25日復旧も、佐野線は25日以降も運転再開のめどたたず
▼箱根登山鉄道/運休。箱根湯本ー強羅間で代行バスを運行。営業開始100年で大変な被害に
▼上田電鉄/別所線で鉄橋が崩落。復旧に「一年以上要す可能性」との報道
▼しなの鉄道/上田・田中間で線路上空の橋が崩落、復旧まで相当期間を要する見込み

こうして並べるとみると、やはり営業面で苦戦しているところが多い。泣きっ面にはちという感じだろう。公共インフラの整備として公的支援を入れなければ難しいだろう。

東日本大震災のとき、残念だが、三陸鉄道はBRTで行くしかないだろうと思った。だが、鉄道は雪に強い、時間が正確、輸送量が大きいといった長所から、地元に本当に頼りにされていたのを知った。

三陸や阿武隈、箱根は運休区間が長いだけに、解消まで長く時間がかかるようだと厳しい。鉄路再生についても、もう少し議論が深まるといい。


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公立病院の統廃合、地方の怒りは筋違い

厚生労働省が9月にすごいリストを出した。再編・統合を検討したほうがいいかもしれない424の公立・公的病院リストである。これはよく出したなぁと思う。ところが、地方は反発・難色→厚労省は平謝り。それは、ちょっと違うのでは。

地域医療への不安をあおった、民間病院がないから不公平、基準が機械的すぎる、公表が唐突。。。反対の理由を挙げればいくらでもでるだろう。だが、一定の基準のもとに問題ありと明確に示した厚労省、珍しくとてもいい仕事をしたのではないだろうか。

こんなの出したら、「うちの県はどこが対象になってるんだべか」と誰でも思う。ものすごく注目される。そこに意味がある。いつまでたっても進まない議論を前に進めるには、こういうショック療法というか、目を覚まさせる材料が必要なんだと思う。

ボールは国ではなくて、地方に投げられたと解釈すべきなのではないか。地方が国ばっかりみて、次どうするの?と答えをもらおうとばかりするから、地域医療は財政も健全化しないし、ベッドの数も減っていかない。国にも当然問題はあるが、ここは地方が議論をし始める起点にすべきではないか。

人口減で病院の数も減らさざるを得ない。見取りは家で、が基本形になる。もちろん高度医療が必要な病気はある。そこはひとつの地域内でどこの病院がどう対応していくのか決めればいい。要は一つの地域でどの病院がどんな役割を担うかという分担を、地域ごとに明確にしないといけないということだ。

地域で議論した結果、「国の指摘の通り」で地域がまとまるなら公立病院もなくしてしまえばよい。いや、待て、ここなくしたら民間ないから駄目だ、残そう。ということなら、どんなにお金がかかっても存続させないといけない。一般財源を手当てして最優先でやればいい。

地方紙の報道をネットでみていると、知事や市長が散々国に文句を言っているそうだが、私はこう問いたい。あなたたちがリーダシップをとって地域医療の具体像を地域の医療関係者、住民と練るときなのではないですか。医療費抑制、適正医療、医師偏在へ、問われているのは首長さんですよ。
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対口支援とは? なぜ自治体がロシアを応援するの

昨日、不勉強で誠に申し訳ないのですが、初めて知った言葉がありました。

「対口支援」。台風に関する記事を検索していたら、出てきました。

なんで、被災しているのに、ロシアの支援にいくの? プーチン氏になにか借りがあるの?

なんと! 「たいこう」支援と読むのか! 対ロシア支援ではないのね。

知らなかった。調べよう。

中国四川地震のときに使われた仕組みだそうで、「対口」は中国語なんだとか。

中国語で「ぴったりあう」の意味だそう。へえ~。

日本は2018年度から制度化されている。そうなんだ。

国の財政支援はあるんだろうか。ありそうだな。

カウンターパート方式というそうだ。なんだ、それは知ってる。

台風19号ではわりとがっつり対口支援を進めたそうだ。

被災地域と非・被災地域の差が大きければ大きいほど、やりやすいだろう。今回もそうだ。

手慣れた自治体職員の存在は被災直後、非常にありがたい。

神奈川県では自衛隊による迅速な水の供給を断ったそうで、行政がいつも頼りになるわけではないが。

日ごろからペアの自治体として協調行動をとれているとなおいいのではないか。

「対ロ」と間違えやすいから名前は「カウンターパート方式」のほうがいいと思うけど。

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日本人受賞なかったノーベル経済学賞

またしても日本人はノーベル経済学賞に届かなかった。やはり未踏の領域だから、日本人にはとってほしい。全米の学会での活躍が評価の対象になるとか、人選がおかしいとか、批判はあろうが、やはり日本人の受賞者が皆無ということは、人類の発展のためになる研究を日本人の経済学者はしていないということになる。これは残念なことだ。

経済学は、世のため、人のためにならないとだめだ。貧困を解決するにはどうするか、を考えた学者が今年の受賞者だった。インド出身者がふたりも受賞したのに、日本人にはいないのか。世界の分断、世代の格差、貧困の広がり。そのあたりの目配りが日本人にできないとは思えない。日本だって、同じ悩みを抱えているんだから。

全く日本人が蚊帳の外というのはおかしい。唯一名前のあがる清滝先生は金融危機を研究されたそうだ。それも人類の生活の発展には欠かせないことだ。日本での社会保障の研究は世界に通用しないのか。日本での格差分析は世界のためにならないのか。日本での自治体研究は世界の人の暮らしに役立たないのか。

日本人にだけ受けようとするから、だめなんだろうか。政権に取り込まれようとか、本売ろうとか思っているうちはだめだろうが。正面から世界の貧困に向き合う、世界経済の行く末に刺激を与える。中国のためになる経済政策を提案する学者がいれば、それも世のため人のため。低成長の先進国の暮らし、働き、企業でユニークなアイデアを出せれば、世のため人のためになるはずだ。

メディアは受賞者そっちのけで「日本人、受賞せず」と報道するが、こと経済学賞に限ってはそれでいいと思う。とったことないんだから。日本の経済学者なんてゴマンといて、だれも届かない。世界の人々の暮らしがよくなるようにと考え続ける人がいれば評価されるはずだ。日本人の受賞ゼロ。なんとかしないといけないのではないか。頑張ってほしい。
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記憶にございません!〜「悪徳黒田総理」の活躍こそ見たかった

三谷幸喜監督作品。おもしろかったー。総理を招待しちゃう映画だから、風刺とか皮肉とかはあんまりないんだろうなあと思っていた。まあ、ホテルでも法廷でも官邸でも、なんとなく今まで触ったことのないところでシチュエーションコメディを作るというのが真骨頂。有名タレントの芸達者ぶりを味わう。内容に目くじらたててもしようがない。クスクス笑えたから、それでよいです。

ただひとつ気になったのは支持率にこだわっていたところ。2.3%という、史上最悪の総理とのことである。たびたび支持率に触れる。いまの官邸に通じるものがあるのだろうか。支持率は本来気にしても仕方のないことで、しっかりした政策をやっているかどうかで、数字は上がり下がりする。映画なので、わかりやすく国民の人気と直結させていたように思う。

ちょっと正直になったぐらいではさほど上がらないんだな、と総理が述懐する場面があった。やるべきことをやって支持を得ていこうというのなら、よいのだが、支持率のための政治になると、やはり国民迎合的な感じになる。映画でも好感度大事みたいな描かれ方ではあった。これって、ポピュリズムなんだろうか。

いい人になる前はバンバン消費税あげて大企業優遇の政治をやっていたようだ。官房長官役にはいみじくも、政治家の飲む水は汚くても、国民に洪水で汚い水に浸からせるよりマシみたいなことを言わせていた。どうも、この官房長官があまり悪役にみえない。政治が安定し、国民生活が安定し、自分の政治家生命が長けりゃよし。なんとなく、田沼政治的な。

賄賂や汚職はだめだけど、イマイチ官房長官の悪さの描き方が足りず、むしろ、総理のいい人ぶりが頼りなく、軽く、薄く感じてしまった。政治にかける迫力というなら、逆に暴言はきまくり、不倫し放題、国民受けの悪い政策遂行という、悪徳総理の行く末こそ見たかった気がする。女性の野党党首から権力欲むき出しでない男なんて、と三行半を突きつけられたが、私もそう思う。

予想通りのハッピーエンドで、それはそれで楽しめたのだけど、個人的には白い巨塔の政治版という描き方のほうがぐっときたんじゃないかなあ、と思う。もし空想の悪徳総理を描くなら、北朝鮮トップとの謀略戦、国民受けを一切気にしない行政運営、自分のためにこき使う官僚操縦、冷酷なまでの政敵追い落とし、そんなところを映像にしてほしかったなあ。シミュレーションとして。たぶん、それは記憶喪失になる前の黒田総理?記憶喪失になったところで、終わればよかったのに。

実は三谷監督はそこまで読まれることを、狙っているんじゃないだろうか。黒田総理の悪い人バージョンこそ、日本に必要なリーダーなんですよ、と。国を売っているように見えて国を栄えさせてるんですよと。小学校の恩師に悪徳時代の姿をほめさせていたし。そっちのが政治家としてやるべきことではないのか、と問うていたのではないだろうか。微温的総理に実はNOを突きつけた、とすれば、すごい映画だなあ…と。

料理人にフライパンで殴られたところで、また悪者に戻ればよかったのにね。深読みしすぎ、ですね。
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いでよ、VRを使いこなしちゃう自治体

フェイスブックがVRの本格展開に乗り出すそうだ。ヘッドギアをつけてふらふらするから、周りからはバカっぽくみえるが、いよいよ人の日常生活の役に立つときがきたのか。F1体験ができるVRを試したことがあるが、ホント吐きそうになった。あまりいい思い出はないが。 ここのブログでの役割は、地域にVRが役立つかを考えることだ。プラス面は大きいだろう。仮想現実でコミュニケーションがとれれば、地方にいながらにして、会議もできるし、仕事もできる。医師の遠隔診療もやりやすくなるから、過疎地の病人も救える。 仮想現実で考える政策。やったらどうなるか、悪いシナリオを目に見える形にできれば、行政の予見性を高めることはできるだろうか。たとえば、まちづくり。ここを再開発するとこうなりますよ。ああ、いいですね。いや、これ、ちょっと問題多くない?みたいな会話が成り立つのか。 評判の悪い防潮堤もシュミレーションできたかな。この高さで作るとこうなるよ。いや、こんなのいらないわ。そうね、これぐらいならいいね、みたいな。VRだと、普通に映像見るより実感をもって考えられただろうか。 よくわからないが、VRはたぶん空間を飛び越えるだろう。そうすると、居場所は自分の好きなところでよくなる。どこに住んでいても、大概のことはできる。地方で暮らす人が増えるかもしれない。 議会や審議会なんかは開きやすくなるか。みんなでヘッドギアつけて、遠隔の人と語り合う。結構な資料も仮想空間で共有し、話し合いの材料にする。それはいいかも。 いや、待てよ。旅行も事前に仮想空間で観光資源を体験できちゃえば、行く人も増えるかもしれないが、逆に現地に行くの、やめるという人が増えるかもしれない。たぶん仮想空間で味わえるから、住宅展示場なんか仕事として成り立たなくなるかも。むしろ不便な田舎になんて行きませんよ、となると、都会ぐらしのほうが増える可能性もある。 自治体にとってのVR。プラスのほうが大きそうだが、あって当たり前という社会になると、意外によくないことも起こるかもしれない。人の交流が思ったほど増えないということになりやしないか。どなたか、VRの地方の共存、教示していただきたいものである。
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台風19号の教訓を考える

今回の台風19号、ようやく過ぎ去りました。被害にあわれた皆さん、お見舞い申し上げます。被災された方のいち早い救助を願っております。

都心はさほどの被害はなかったようだが、千曲川や須賀川などかなりの広範囲に渡って浸水被害を受けたところがある。あれだけ警戒するよういっても、やはりあの被害が出てしまう。自然の猛威の前には逃げるしかないということを実感する。

都心だが、今回の台風を奇貨として、浸水害に対する東京の備えを見直すべきだ。多摩川、隅田川、江戸川が決壊しなかったのはたまたまではなかったのか。よく持ちこたえたと思うが、これまでの護岸工事のおかげといえるだろうか。あの雨だと、僥倖だったとしかいえないのではないか。

昨日は地震もあった。ヒヤッとする。複合災害を避けるにはどうしたらよいか。テレビの報道をみると、繁華街からは人が消えたようである。事前のアナウンスは効いたのだろう。一方、なぜか増水した川にかかった橋にはなお車が行き交う。あほか!こんなときに運転すんな!と思わないでもない。自分の身は自分で守り、地域のために動く。今回よかったから、次は大丈夫、ではいけない。

それにしても。NHKのアナウンサー、働きすぎでは。役所も不眠不休だろう。これから救助・復旧の作業に当たられる方、おつかれさまです。まだまだ気を抜けない。
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紛糾カジノ、マカオの体験から考えれば・・・

なんだか急展開をみせている。横浜のカジノ構想だ。煮えきらなかった市長がいきなり誘致賛成の姿勢を打ち出すと、今度は反対派が集結。市を二分する事態となっている。どうも政治的な対立が背景にあるようで、カジノの是非論はあまり深まっていない。これで住民投票をやると、単なる与野党対立の一地方選になってしまうのではないか。

カジノなどという国際集客力のある施設をうまく生かさない手はない。私の場合、両手をあげて賛成かというと、そうではない。わずかながら、マカオでのカジノ体験が自分の意見を作っている。そりゃ、まぁ、こういうわけだ。きいてくれ。

マカオはそれなりに歴史的な街だが、カジノで有名。これが街を潤す。ところが、カジノはかなり街から切り離されてつくられていた。たぶん。周囲と和さないというか、孤立した迷惑施設のような感じ。街自体、裕福な感じがしなかったし。入るときも厳重なセキュリティチェックがあり、物々しい。

しかも、やはりきた。スリ。幸い何も取られなかったが、危ないことこのうえない。素人が心から楽しめる場所ではないなと思った。でも、ゲームセンターとして考えれば、個人的にはのめり込むことはないものの、なるほど、楽しいことは楽しいなと感じた。お金持ちのプロの遊び場だろう。

だから、カジノはやるなら、周りになんもないところに作るのがいいと思う。そこだけで娯楽とリゾートが完結するように。税収にはプラスだろうし、海外客を引っ張る効果もある。ディズニーランドみたいな展開ならいいんじゃないか。やりすぎた依存症みたいな人はいれない。

ただ運営はノウハウのある外資になってしまうのかも。日本の娯楽産業で担えるところはなかなかない。外資に税収を生み出す街を作ってもらい任せる。それしかないんじゃないか。そうすると、北海道とか大阪湾岸なんかが候補になろう。横浜は隔離しにくいのでは。埋立地でもあれば別だが。

いずれにしろ、そんなにつくるのにハードルの低い施設ではない。個人的には治安がやはり一番の心配。あまり全国各地につくるような施設ではないように思う。入念に、そして透明なプロセスで全国にひとつ、期間限定で作ってみる。そこからじゃないか。あっていいと思うが、いくつもいらない。それが個人的ないまの結論だ。
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