一体、コロナはいつ収束し、コロナ前の生活に戻れるのだろう。この冬の感染は深刻なんだろうか。そうした疑問の答えを知りたくて本書を手にとった。
企業コンサル、アーサー・ディー・リトル・ジャパンの花村遼氏と田原健太朗氏による「新型コロナ 収束への道」(日本経済新聞社)。
本書によると、コロナ収束には最低2年、長期化すると5年以上という診断が説得力をもって書かれている。早期収束にはワクチンの普及が欠かせない。
だが、ウイルスが変異し、再感染が広がれば、またイチからやり直し。重症化の抑制と医療資源の確保がカギとなる。
政治は経済を回しながら感染を制御することになると見るが、制御しきれなくなれば、筆者は社会主義的経済となり、個人の主権も制限されると説く。
なるほど。中国のような国家にならざるをえないのだ。個人の行動も監視される。可能性は小さいかもしれないが、よく肝に銘じておきたい指摘だ。
当ブログとの兼ね合いでは、地方社会の活性化を筆者が求めた点が注目される。リモートワークに応える分散型社会の受け皿が必要ということだ。
比較的早期に収束すれば、地方移転が加速することはないが、大都市周辺に人が散る可能性は出てくる。自治体も人の移動に目を向けるべきだ。
こうなればこうなる、だけどこういうことも起こりうる。先行きを丁寧かつ冷静に分析し、多くの情報を的確に処理する本書。非常に勉強になりました。
企業コンサル、アーサー・ディー・リトル・ジャパンの花村遼氏と田原健太朗氏による「新型コロナ 収束への道」(日本経済新聞社)。
本書によると、コロナ収束には最低2年、長期化すると5年以上という診断が説得力をもって書かれている。早期収束にはワクチンの普及が欠かせない。
だが、ウイルスが変異し、再感染が広がれば、またイチからやり直し。重症化の抑制と医療資源の確保がカギとなる。
政治は経済を回しながら感染を制御することになると見るが、制御しきれなくなれば、筆者は社会主義的経済となり、個人の主権も制限されると説く。
なるほど。中国のような国家にならざるをえないのだ。個人の行動も監視される。可能性は小さいかもしれないが、よく肝に銘じておきたい指摘だ。
当ブログとの兼ね合いでは、地方社会の活性化を筆者が求めた点が注目される。リモートワークに応える分散型社会の受け皿が必要ということだ。
比較的早期に収束すれば、地方移転が加速することはないが、大都市周辺に人が散る可能性は出てくる。自治体も人の移動に目を向けるべきだ。
こうなればこうなる、だけどこういうことも起こりうる。先行きを丁寧かつ冷静に分析し、多くの情報を的確に処理する本書。非常に勉強になりました。