自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

2020年11月

読書感想文「新型コロナ 収束への道」

一体、コロナはいつ収束し、コロナ前の生活に戻れるのだろう。この冬の感染は深刻なんだろうか。そうした疑問の答えを知りたくて本書を手にとった。

企業コンサル、アーサー・ディー・リトル・ジャパンの花村遼氏と田原健太朗氏による「新型コロナ 収束への道」(日本経済新聞社)。

本書によると、コロナ収束には最低2年、長期化すると5年以上という診断が説得力をもって書かれている。早期収束にはワクチンの普及が欠かせない。

だが、ウイルスが変異し、再感染が広がれば、またイチからやり直し。重症化の抑制と医療資源の確保がカギとなる。

政治は経済を回しながら感染を制御することになると見るが、制御しきれなくなれば、筆者は社会主義的経済となり、個人の主権も制限されると説く。

なるほど。中国のような国家にならざるをえないのだ。個人の行動も監視される。可能性は小さいかもしれないが、よく肝に銘じておきたい指摘だ。

当ブログとの兼ね合いでは、地方社会の活性化を筆者が求めた点が注目される。リモートワークに応える分散型社会の受け皿が必要ということだ。

比較的早期に収束すれば、地方移転が加速することはないが、大都市周辺に人が散る可能性は出てくる。自治体も人の移動に目を向けるべきだ。

こうなればこうなる、だけどこういうことも起こりうる。先行きを丁寧かつ冷静に分析し、多くの情報を的確に処理する本書。非常に勉強になりました。
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国は東京のコロナ感染を放置するのか

コロナ感染は大変な事態になってきた。だいぶ鈍感に過ごしてきたが、本腰を入れて個人対策を強化しようと思う。自分でできることをやる。

こういう状況になって、GoToトラベルがどうとか。札幌と大阪は出発到着とも自粛となった。東京はどうするのだろう。

これは国の仕事なんだから、国が判断すべきだ。地方任せにする話ではない。国が方針を決めて、地方を従わせないといけない。

観光業者のことを考えれば酷。北海道もそれで躊躇した。ある意味知事を板挟みにするような格好で止めたが、それでよかったと思う。

移動は個人の自由でと思ってきたが、ここまで感染が広がれば、国の責任でトラベル事業を止め、感染を抑えるべきだ。

東京はどうするのか。小池知事を責める論調も見られるが、筋違いだ。国としてどういう行動を求めるのか明確にすべきだ。

国が何を考えているのか見えない。そちらのほうが問題。首相との遺恨なんて言ってる場合か。専門家の意見を踏まえ、早く都にこうしろと言え。

小池知事の悪役イメージをいいことに、国はサボってないか。都の入と出に口出しをし、金がかかっても事業者を止めるときではないのか。

はっきり言って、命の確保が先だろう。GoToはその後。金ばかりかかる愚策は後回しにして、まずは安心感を広げること。順番を間違えるなと言いたい。
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関西広域連合とはなんぞや

関西広域連合の連合長が兵庫県知事から和歌山県知事に代わったそうである。発足10年にして初の交代。すりゃ、なんという組織だ?

関西では有名な組織なんだろうか。関西の8府県と4政令市で作る特別地方公共団体。府県よりも広域の行政体が担うべき事務を扱うという。

防災、観光、医療等々7分野。800人の職員が関与しているが、専従は30人ほどのようだ。予算は20億円程度。非関西圏にいると、全く聞かない団体だ。

こんな組織があるなら、コロナのときに動かせばいいのに。移動の自粛なんてまるっきり足並みが揃わなかった。もっと有効な手を打てたろうに。

資格試験や災害援助とか意義ある活動も多いんだろう。だが、コロナで話題にならなかったんなら、あまり置く意味がない。よくうかがいしれないが。

大阪都構想でも広域行政の棲み分けが話題になった。そのさらに上にこんな組織があったなんて。屋上屋を重ねるといっては失礼かもしれないが。

行政機関たるもの地域のために迅速に、そして連絡をとりあって無駄なく行動することが大切。関西広域連合。平時より有事にその存在意義は試される。
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岐阜知事選で経産OBが対決の暗然

来年1月の岐阜県知事選がなんだかへんな構図になっている。55年ぶりの保守分裂選挙だそうで、現職に新人ふたりが対する。

現職は元通産官僚。そしてまた対抗馬も元通産官僚(もうひとりは元県職員)。元自治対決は島根や福井などで起きたが、岐阜もまた。

保守王国内のコップの争いだな。健全な野党がいないから、保守の主導権争いになる。地元紙の報道を見ていても、政策論争の気配がない。

経産省OBの地方進出は拡大。新たな天下り先として都道府県は目をつけられている。とうとうOBの新旧対決か。

しかし、自民県連も酷い。分裂したくないから、ふたりに推薦を出したという。そんな態度で県民は納得するのだろうか。政党が融解している。

もうちょっとまともな選挙戦、できないものか。自分の言う事聞かないからアウトとか、候補者を決められないとか、政治不信が広がるわけだ。

国政だけではない。地方政治もまた劣化している。候補者には有意義な論争を期待するが、経緯を追っていると、暗然とした気持ちになる。
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タレント知事の「芸は身を助く」

新型コロナの感染が広がり、またまたテレビのワイドショーで知事の姿を見かけるようになってきた。自らの自治体での取り組みを説明している。

記者会見がYou Tubeで流れたり、知事の肉声を聞くのは容易になってきた。国に何を求めているか、何に悩んでいるのか、テレビでも赤裸々に話す。

高齢でふんぞり返ってる感など一切なく、実に軽やか。水曜の朝はフジテレビで、吉村知事がフリップを持ってコロナの深刻さを訴えていた。

ワイドショーもタレントや専門家を呼んできて、あれこれコメントさせるより、知事のほうがよほどわかりやすく、見栄えすると思っているのだろう。

知事もCMまたぎでしゃべらされたり、他の地域の様子を見てコメントを求められたり、番組の求めに丁寧に応じている。視聴率あがるんだろうか。

昔、タレント知事といえば、タレントあがりの知事を指した。いまタレント知事といえば、テレビで芸人並みの巧みなしゃべりを披露する人。

多くの人に政策への理解を得るのは大切。出しゃばりというなかれ。ワイドショーも聞くだけとか、持ち上げるだけでなく、コロナ抑止を探ってほしい。
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宮城県の首長にも喝、油断召されるな

また同じ苦言を呈さないといけませんか。今度は宮城県。大崎市長がコロナ感染。富谷、白石両市長まで。お大事にとは言うけど、身から出たサビ。

最初に発覚した大崎市長。東日本放送によると、岩沼市、白石市、川崎町、七ケ宿町、富谷市、東松島市の各首長が濃厚接触者だった。

記事によると、5人の首長で国交省にダムの陳情に行き、職員10人ほどと会食したそう。そして大崎&富谷で会食、大崎&東松島でまた農水省職員と会食。

なんじゃこりゃ。首長のこの危機感のなさといったら。自覚がなさすぎる。官僚もだめだろ、この人数は。認識が甘い、脇が甘い、判断が甘い。愚行。

何度でも言うが、いまの局面で、陳情のための地方からの上京はおやめなさい。コロナ感染第3波と言われている折。あまりにも軽率。

GoToの始末をみていると、国は決断を地方に委ねる気。それはそれでよいが、かなりトップは厳しい判断を迫られる。呑気に陳情してる場合じゃない。

それにしても、大人ってなんでこんなにばかなんだろう。死んでもいいの?感染広げてもいいの?お粗末すぎて背筋が凍る。
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GoToは誰の得になっているんだ?

もうGoToは誰のためにやってんだか、わからなくなってきた。個人も振り回される。宿泊業者も翻弄される。国や自治体も決断を迫られる。三方一大損。

コロナで先行きどうなるかわからないんだから、こんな支援策にお金を使うのはやめて、個人の判断で移動するしかないんじゃないか。

不要不急の人までぐりぐり移動させる必要はない。行く理由のある人だけ動いていいよ、という。その代わり移動時のチェックは厳格にやる。

歌舞伎公演だって誰が見ているか把握されてる。移動者はみんな把握するけど、動く自由は認める。自己責任と自己判断。

GoToなんかで無理にひっかき回すからこんなことになる。誰だってお得だから使うでしょ。GoToイートはあまりに濡れ手に粟でびっくりした。

東京都は除外は国の判断と突っぱねているが、北海道は影響が大きすぎて踏み切りが遅くなったように見える。

大阪みたいにスタンドプレーギリギリのリーダーシップが発揮できる自治体はいいが、それ以外はなかなか財政的に踏み出せないだろう。

菅政権も国と地方のパイプは目詰まりを起こしたままか。国の地方を思いやる気持ちの弱さが浮かび上がる。
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涙ぐましいニッポン全国物産展

日曜日、池袋で開催中の「ニッポン全国物産展」に行きました。全国商工会連合会の主催。今年はあんまり地方に行けなかったので、少しは地方に触れたく思ったので。

やはり感染対策は非常に徹底されていた。原則事前登録が必要で、私もSNSで登録。入場時にはQRコードをかざす。おそらくこれで入場者数を管理していたのでしょう。

コロナ対策で試食試飲ができないのがとても残念なところ。場内に設置のテーブルは係員さんがこまめに拭いていた。こういう行き届いた対応をしないといけないのが、新常態なのだなあと実感。

フードコートは悩んだ挙げ句、札幌スープカレー、大和牛コロッケ、浜松餃子、南京町豚まんをチョイス。物産展のほうはずんだシェイク、京都山城のチョコを購入しました。食べすぎ?

割引券もハズレ。やや高めだったが、全体的に堪能。中止という判断もあり得たと思うが、なんとか無事にし終えてくれれば。まおまあの人出の中で祈念。
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ブログ祝500号 世界が驚く地方政策を!

きょうでブログ500号! 28日で開設から2年! いえーい。ここのところ、1日1本の投稿をノルマに励んできました。節目なので、自分なりに書いてきたことを整理すると、、、

やはりこの半年、コロナになってからとなる前、でだいぶ違う。なる前は地域活性化の独自色を探していたように思うが、コロナ禍では知事や首長の話に反応していることが多くなった。

話題のほのぼのさもなくなったような気がする。天につばするような批判は避けたいと思うが、安倍政権のもとでの緩さも目についた。モラル低下でトップがいまいちになると自治体の緊張感も失われる。

コロナ禍で思うのはローカルのグローバル化。ある自治体の取り組みが日本の自治体だけでなく、世界の自治体にも参考になる。逆もそう。小池知事の3密しかり。米国知事の環境対策もまたしかり。

横展開のスケールが、世界規模に広がってきたことを日本の首長は意識しているだろうか。地元住民のためにやることが、世界の貧困のため、地球環境のためになるかもしれない時代。

コロナで多少自治体に自立の芽が出てきている。完全に依存しないというのは我がままだが、国にお願いするばかりでなく、自治体主導で政策を作り、自治体連携で何か対策を講じる。それが大切だ。

1000号の節目に向けて、ちょっと笑ってしまうユニークな政策、深く考えさせられる政策をこれからも論じていきたい。政策をこしらえる力。そしてアイデアあふれる首長の登場に期待したい。
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小池知事が繰り出した「小さなお世話」

コロナは感染拡大期に入ったようである。都内で連日500人の感染者が出ていてはさすがに厳しい状態だと認識せざるを得ない。専門家委員会もステージ3に入ったと考えているようである。

そこで問題視されているのがGoToキャンペーン。医師会は国民を決定的に緩ませたとやり玉にあげる。にもかかわらず、政府は維持する方針を崩さず。妙に毅然としている。期間延長ばかりやりたがる。

なんかちぐはぐしてるなあ、と思っていたら、神奈川県が頭ひとつ抜け出した。GoToイートのプレミアム付き食事券の販売を一時中断すると決めた。これは英断。当然といえば当然。

県民を守ろうと思えば、こういう飛び降りる決断も必要だと思う。もちろん闇雲に政府に楯突くのは意味がない。根拠がないのも困る。しかし、全部政府の言うとおりというのも、単なる思考停止。

東京都の小池知事は「5つの小」とこれまたオリジナルなフリップ芸を繰り出した。珍妙と笑うなかれ。どんどん都民を洗脳すればいい。小人数、小1時間、小声、小皿、小まめ。そしてこころづかい。ん?

だいぶ、こじつけ? 小さなお世話である。でも、なんとか話題になろうというのはいいと思う。これがまた拡散されていけば、むんな気を付ける。ま、知事の仕事かというと、微妙な線。

国が決めたことをよーいどんで守る。そんな時代は終わったんじゃないか。国の動きを視野に入れつつ、各地域ごとにやるべきことを進める。感染拡大を避けるにはどうするか考える。

吉村知事のうがい薬もいじられているが、それ自体に問題はあるにせよ、地域ごとに効果のありそうなことを試み、工夫するのが大切。そこは忘れないようにしたい。知恵を競ってほしい。
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