今回のコロナ危機、世界中で壮絶な経済対策合戦となっている。リーマン危機では、中国の巨額対策が世界経済を救った。その教訓か、各国にためらいはない。

日本もそう。だが、なんか日本はピンぼけ。打つ手は遅いし、ためらいがち。官僚はいやいや政治にお付き合いしているようにみえる。心の底からこの手が必要と腑に落ちてないのではないか。

とにかくひどいのは、やり始めた支援策がことごとくポカをおかす、裏目にでる、行政手続きのポンコツぶりをあらわにする。国も地方も劣化しているとしか思えない。以下、トラブル一覧。

▼特別定額給付金
マイナンバー登録のために自治体窓口に行列。オンライン申請は誤記入の点検に時間がかかり、郵送申請に後れを取る始末。二重申請も可能のポンコツぶり。

▼持続化給付金
遅すぎる。申請手続きのチェックに時間かかりすぎ。電通関係への業務委託は不透明かつ癒着の恐れ。当初一部フリーランスを救いきれず。制度設計のずさんさ露呈。

▼雇用調整助成金
とにかく手続きが複雑。こんなの一人じゃ準備できないのだとか。事実上の門前払い。しかも、オンライン申請した業者の個人情報流出。雇用の不安を助長。

▼Go To キャンペーン
運営事務委託費が高額とされて、見直し余儀なく。7月スタートはご破算に。省庁の意思疎通の悪さも露呈。

なんじゃこりゃ。とにかく失敗しっぱなし。安倍政権の足を引っ張ろうという、官僚の意趣返しなのか。

とにかく目立つのは後手。打つ手が遅い。休業補償も家賃保証も外から言われて、後付け。やっとスタートしたと思ったら、手続きが面倒で使えない、システムトラブル。そんなんばっか。

国の劣化ぶり、目を覆うばかりなり。そのぶん、地方はよく頑張っているように見えてしまう。先頭に立つ知事、首長がいるところは幸せである。