なかなかなり手のいない地方議員。いやいや、よく考えたら、こんなにおいしい商売ないですよ。議員になりたがっている人を勧誘してみましょう。

ーー選挙を戦うのはお金もかかるし、落ちたらかっこ悪いな。
いやいや、いまや定数に候補者数が届かない地域はいくつもありますよ。つまり競争率は1倍割れもあるということ。就職先を見つけるよりかんたんかもしれません。就活生はみんな目の色を変えてますが、こちらのライバルはそうでもない。あなたが、ライバルにはない若さとやる気をアピールすれば、有権者には受けますよ。SNSで他人や地域の悪口を書き込んでみましょう。メディアの取材が殺到します。

ーーえー、でも、仕事たいへんそう。
もちろん真面目にやったら何やっても大変ですよ。でも、議員の場合、当選したら「先生、センセイ!」と平伏されて、大概の仕事は首長や職員が片付けてくれます。条例の提案? そんなの職員に任せておけばいいんです。あらゆる仕事と同じく抜け道はありますよ。豪華な議場で悠々と居眠りしてればいいんです。身につけるべきは元気な挨拶。名前を呼ばれたら、大きな声で返事して、マイクの前に立ちましょう。「みなさん、がんばりましょう!」。この一言で場内は大盛り上がりです。

ーーそんなの誰も尊敬してくれませんよ。
確かに。いま、多くの先輩議員が不祥事を起こしてますね。カネにまつわる問題だけではないですよね。時間がありすぎるのかなあ。真面目な議員さんが割を食ってしまうほど、地方議員には厳しい目が注がれてます。それでも、ステータスの低い稼業ではありません。小学校の運動会でも早い方で挨拶できます。がんばって10回連続当選、やりとげましょう。銅像立ててくれますよ、きっと。

ーーもうからないでしょ。
報酬はさほど多くありませんが、兼業すればいいんですよ。毎日議会開いているわけじゃないし。どうしても足りなくなったら、出張伝票、偽造しましょう。先輩が丁寧に教えてくれます。それからね、お手当があります。国政選挙があるたびに、地元の国会議員がお小遣いをくれます。よしなに頼む、と。ときに「あんたんとこ、票が出てないよ」とパワハラまがいの指導もあるかもしれません。そんなときは「もうちょい山吹があれば」とおねだりしましょう。一蓮托生ですな。

ーーどうもやりがいを感じないです。
何を青臭いことを。みんな、このご時世、好きでもない仕事、頑張ってやってるじゃないですか。まぁもし議員になって、時間があったら、選挙区をこまめに歩くといいですよ。健康になりますから。それにいろんな人たちと話してごらんなさいな。そこで課題やら文句やらたくさん聞かされますよ。後でどれか1つでも、自治体と相談し、議会に諮って解決したとしましょうよ。その時の爽快感とやりがいはなかなか、あなた、他の仕事では味わえないでしょうなあ。ものすごく尊敬されるでしょうしね。

間違って、次の選挙出てみようかな、と思った人、いませんか?
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