しかし、早いなあ、あっという間に当選確実。東京都知事に小池百合子氏が再選された。これは何なんだろう。ネットの事前予想ではだいぶ反対票が出そうということではなかったのか。圧勝らしい。

投票率が低い。現職への反対があれば、投票率は高くなるはずだから、異論は少ないということになる。結果を見る限り、都民は都政の継続を望んだということになろう。

反小池勢力もこれだけ完膚なきまでに叩きのめされれば、考えを改めるべきではないか。NHKの報道をみていると、2位から5位までが束になっても小池氏に勝てない。誰も支持していないのだ。

これは候補者調整や戦術の問題というレベルではなく、全く主張が浸透していないということだ。都政、都知事には不満がないという意味だ。翼賛体制的といってもいいのかもしれない。

あんまり健全な結果には見えない。今回の都知事選は小池氏うんぬんより、政策論争が見えなかった。辛うじて山本太郎氏の主張がネットで目についたぐらい。小池氏も前面に出ず、論戦はゼロ。

小池都政の評価、五輪の進め方、コロナ対策の拡充、子育て環境の整備、高齢化への対応、首都の成長戦略。論点は多かったはずだが、どれも素通りされ、現職に白紙委任したような感じだ。

東京の行方は日本の先行きを左右すると思うが、あまり深く考えられていないという感じがする。マスコミ報道もコロナで自粛したかのよう。その忖度、あとで問題にならないか。
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