新聞の夕刊をみていると、地元に根付いていた飲食店の閉店が相次ぎ取り上げられている。あのおっちゃんおばちゃんの店、大学前の名物店。寂しさを感じている人も多いだろう。

東京商工リサーチが8月11日までの新型コロナ関連破綻状況をまとめている。それによると、和歌山県と高知県はいまだゼロなのだという。これは続けてほしい記録だ。

全国合計は405件。うち東京都が105件。大阪府39、北海道22、愛知県20と続く。経営破綻比率でみると、東京都の次に福島県が入る。件数では11だが、震災もあったし、心配だ。

業種別では飲食店が62件で最も多い。長年多くの人の胃袋を満たしてきた飲食店が多く破綻しているというのは切ない。せめてハッピーリタイアであることを望む。

息が続かなくて破綻という小規模企業が多いという。先行きを考えたらあきらめるよりほかないということだろう。ゾンビ企業には退出願いたいが、ぎりぎり持ってきたところのギブアップが目立つ。

こういうところはいくら支援しても、日銭が稼げなければどうしようもないのだろう。長年通った客が声を上げてキャンペーンを張るとか、こういうときこそネットを使った草の根後押しがいる。

先日、心配になって学生時代に通った喫茶店を訪ねた。ああ、まだやってた。普通に利用できた。よかった。思い立ったらすぐ出掛けてお金を落とす。これしかない。