前地方創生相の北村誠吾氏が最後っ屁。大臣引き継ぎ式で「47都道府県回って相当ホラ吹いてきましたから、あとの始末をよろしく」とのたまったそうな。全く、最後までトンデモ大臣である。

といいつつ、発言を検証すると、全都道府県を回ったことは認めてあげよう。コロナ禍でもありホントに全部行ったのかやや疑わしいが、こんな人でも、ちゃんと大臣が現地に出向くというのは重要。

問題は「ホラ」。規制緩和や自治体支援の制度はあるけど、地方の思い通りに適用するかわからんよ、というところをホラと表現したよう。地方提案を全部飲むということではないよ、という趣旨だろう。

こんなバカにした話はない。地方もマジメに国にモノ申す気が失せるだろう。やっぱり政府は本気で地方創生をやろうなんて思っていないということだ。やってますというフリ、ポーズ。

地方は国にすがって地方創生をがんばろうなんて思わないことだ。地域で必要なことをやればいい。全国一律で同じ方向向いて、口開けて補助金を待つなんてことはもうやめなさい、というお告げだ。

菅首相のスローガンは「自助共助公助」。たぶん先頭を走って、ユニークで意味ある政策をやれば応援してくれる。みんな一緒に助けますとはならないだろう。政策でしのぎを削らせる政権、といえよう。

自治体は国をみるより、まずは地域をみる。そこで必要なことをやる。うまくいけば、あとで国も助けてくれる。そんな図式にかえたほうがいい。またそう変わっていくのではないか。

しかし、公文書管理の答弁もろくにできないし、こんな人にまでポストを割り振った安倍政権というのは。閣僚待機組も実力のあるなしで選んでほしいものである。さて、菅政権、いかに。
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