地方議員の議場での居眠りがまた問題視されている。確かにいくつか映像をみるとひどい。地方議員なんて不要。そう思いたくなる。

いびき問題のとばっちりでなぜか議長に叱責されたという安芸高田市長が「眠たくならない答弁をしないと」と言っていた。

映画「はりぼて」では、質問もしないのにドンとして振る舞う議員が登場していた。これではだめだ。どうすれば居眠りのない真剣な討議になるか。

一生懸命、改革案を考えてみた。

改革案①議員に質問を義務化する
会派別にローテーションを作らせ、本会議の期間中に必ず質問をするように仕向ける。こういう強制はよくない。が、野放しにしていると、議員たちは確実にハタラカナイ。質問に立ちたがる人を揶揄する空気さえある。これでは地方議会に緊張感は生まれない。年間の最低回数を作るのも手だ。きちんとした答弁を回数こなせば、手当を出してもよい。

改革案②自治体側の答弁を変える
個人的には自治体の答弁にも問題があると思っている。当たり障りのない答弁に終始していないか。議員だけ責められるのは酷な面もある。手応えのない返しばかりしていたら、そりゃ聞いている方も寝るわ。同じテーマを同じ文言でかわしたり。局長・部長級には少し自由度を持たせ、審議する姿勢を持ってほしい。局長らの不備を首脳が補えばいい。

改革案③クエスチョンタイムを入れる
首長と会派のトップが直接やり合う場面を作ったらどうか。国会ではうまく機能したためしが少ないが、丁々発止できれば、審議への注目度は増す。地元テレビも取り上げやすくなる。首長も議会対策に本気になる。

改革案④本会議映像を議会HPで動画配信する
居眠りはいくら言い訳しても、映像をみたら、人はコイツ寝てると思う。言い訳を許さないため、動画で配信してしまう。つまらないやり取りもなくなるかもしれない。個人に罰則なんか作るよりよほど映像にはインパクトがある。

改革案⑤オンライン議会を導入する
ズームとかオンライン会議を取り入れる民間企業は多い。これを議会でも使う。そして映像を必ずオンにする。そうすると、出席している議員の顔が映り、どんな顔で話を聞いているかがわかる。鼻ほじったり、あらぬ方をみていたりすると、ばれる。席外しもばれる。万一寝てれば、みんなでコメント入れて注意する。リモートワーク対応ではなく、居眠り撲滅のために使う。

改革案⑥議員席を電気椅子にする
昔は学校の授業で寝ると、先生はチョークを投げていた。いままだやってんのかな。議場の椅子は寝ると電気が流れる仕組みにする。議会事務局に居眠り審査官を置き、その人が居眠りと判定したらボタンを押す。電気が流れる。居眠り審査官も寝てたらセーフ。

改革案⑦臨席に市民を座らせる
市民に開かれた議会にするため、議員の隣には公募で市民が座れるようにする。若い女性だったり、真面目な学生だったり。緊張して議員は寝ている場合ではなくなるだろう。そんなお目付け役をつけないと起きてられないというのは、もう病気なのかもしれない。

改革案⑧コメンテーターを指名する
議論が盛り上がればよいのだから、当日の出席者の中から、くじ引きでコメンテーターを選ぶ。その人は役所と議員の質疑を聞いて、課題解決に向けたコメントをしなければならないことにする。大学のゼミみたいなものだ。

色々考えたが、議員一人ひとりの自覚がなければ、結局は何をやっても無駄かな、と思い始めている。やっぱり寝る議員はだめだな。
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