クマの被害が全国に広がっているそうだ。日曜夜のNHKニュース7でも取り上げていた。少しクマの生息について学んでみたい。

ネットを検索したら、環境省が2010年に作った「クマに注意!」なるパンフレットを発見。これで十分。非常にわかりやすくまとめてある。

日本には北海道にヒグマ、本州と四国にツキノワグマがいる。東北や中部の6割、関東、近畿、中国の3割に生息しているという。そうなんだ!

九州はいないそうだが、いかに日本人とクマが共存しているかがわかる。クマはフンで植物の繁殖を助け、昔の人の貴重な食料でもあった。

ほぼ肉食でなく、植物を好んで食べる。だから冬眠前のどんぐりが不作だと人里に姿を現す。まさに今年がそう。確かにあまりどんぐりを見ない。

NHKの26日の報道によると、政府も緊急会議を開いたそう。今年度はこの5年で最多となる出没情報が寄せられ、秋田と新潟では死者が出た。

コロナで人間も痛んでいるが、生態系の崩れにクマも困り果てているのだろう。危ないとアラートを出すだけでは一過性の取り組みに終わる。

棲み分けるには中長期的な取り組みが求められる。里山整備とか山林振興とか、農水省と環境省が自治体と協働する必要があるのではないか。

クマのためになるなら、それはヒトのためにもなる。そんな精神で丁寧に対応すべきときだとおもわれる。
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