緊急事態宣言の再発令を巡り、福岡県がクローズアップされている。腰の重い政府より腰が重く、あの政府に背中を押される始末だとされる。

小川知事は発言を取り消したそうだが、西村大臣から「最後の船」だと急かされたという。それじゃ、乗りますか、ということなのか。

福岡県、知事の態度は問題だ。いらないならいらない、やるならやる。県として独自の判断がないから振り回される。そこが最悪に思える。

他の知事は自らの情報に基づいて声をあげ、政府に判断を求めた。医療逼迫や感染懸念について、何らかの見通しをもって喋っている。

本当に大丈夫と思うなら、国の求めを断るべきだった。まだ様子を見させてくれとも言えたはずだ。今回の対応で県は県民の信頼を失ったのではないか。

福岡県の姿勢を見ていると、首都圏と関西圏の知事が手をあげて、政府に対応を求め、政府もそれを受けて対処という流れは間違っていないと思える。

国が独断専行されても困る。地方に問題意識がなければ、国と連動しない。現場がわかる地方に突かれて動く政府が悪いわけではないだろう。

もちろん2段階の再発令が早かった遅かったかは、後で検証が必要だろう。いつ手を打つかが最も大事なんだから。

それにしても福岡県。この1年、何やっていたんだろう。多くの知事は情報を集め判断する能力を高めた。頼もしい知事も増えた。

総理に静岡県と間違えられるようでは。
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