コロナ対応で世界の注目を集めた台湾。デジタル行政を率いるオードリー・タンさんという若き閣僚の存在感がひときわ光る。

ちょっと本読んでみようと思って手にとったのが「デジタルとAIの未来を語る」(プレジデント社)。面白かった。発想に無理がない。

このブログにも大いに関係していた。タンさんは都市も重視しているが、地方の生活をどうデジタルで支えるかに関心を持っている。

台湾は5Gの展開を地方から進めているそうだ。ネット環境が良くないからこそ当然という姿勢。教育の不公平感解消などに役立つとみる。

日本だと効率が気になるかもしれない。すぐ予算ばらまいて、同じことをしようとするから。台湾はそういう心配はないのだろうか。

タンさんは公共の利益を追求してきたと書く。みんなのためになることをうまくやれるのがデジタルと位置づけ、若い人もそこに引き込む。

日本だと若者が白けてしまうところだが、その力を活かして社会を変革する活力に変えていこうとしている。日本の若者が叱咤され励まされている。。。

日本の地方創生やRESASにも注目しているのだという。成功例と失敗例からも学べると言われると、だいぶこそばゆい。

この本は若い人に読んでほしいし、政策を作る公務員にも見てほしい。デジタルが持つ、行政、政治、社会を変える力。刺激を受けるはずだ。
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