NHKスペシャル「パンデミック⑦問われるリーダーたちの決断〜第3波に揺れる自治体」を見た。コロナ禍での地方独自の判断の大切さを問う番組。

興味深かった。丹念に関係者に取材していた。小池知事の「コロナにはかつしかない」にさらわれた感じだったが。

番組はまず緊急事態宣言の再発令を巡る政府と都のさや当てに焦点を当てた。都に押し付ける国、国の責任を強調する都。不毛ですな。

細川元総理に地方の覚悟を言わせた大越キャスター、和歌山県へ。のじり技監という信念の人を映す。保健所も潰さず、感染者を3日前まで追跡。

データを持っている都道府県の強みを強調。国に判断を求めるのではなく、都道府県こそがんばらないといけないとの訴え。頼もしい。

仁坂知事も国の通知も踏まえて独自の判断をすると明快に語る。責任を持って最初の病院クラスターを封じ込んだ経緯を細かく紹介した。

すると、今度は小泉政権の三位一体改革へ。そうつなぐか。自治体の財政難をあぶり出し、泉佐野市の苦境を取り上げる。和歌山に近いから泉佐野?

番組で言いたかったのは、独自の判断を下す地方の責任と覚悟だろう。リーダーが問われている。明快に方向を語って、住民を引っ張れと。

それはいいが、どうも国の責任を曖昧にしていないか。奥歯にものの挟まったようなつくり。コロナはやはり国の姿勢に問題があったと思う。

知事や首長はよほどハラを据えて決断していた。問うべきは国の曖昧な意思決定ではないだろうか。通知だけ送りつけて事足れりとする省庁の姿勢。

国は地方が決断しやすいように支援し、後押しすることがなぜできない。メンツか。番組はちょいちょい国批判をするものの、ちょっと弱い。

コロナは地方が自分で考えてやるべきことをやる、一つの契機になったのかもしれない。では国は?法律を盾に自分を守るだけでは。

番組の作り手の皆さんの意図はどこに。私はそう受け取ってしまったが、それは果たして正解なのだろうか。来週の大河ドラマ最終回も期待。
IMG20210201161924