官製談合が依然なくならない。むしろ最近また増えていないか。地域経済の苦境が自治体、土建業者をして談合に走らせているのか。

会津美里町は町長が入札価格漏えいの疑いで逮捕された。日南市は副市長が、南丹市と四国中央市はふたりの職員が逮捕された。

まだある。若狭町、宇治田原町、沼田市等々。この半年ほど、ネットニュースどんどん出てくる。西目屋村は村長が4回も逮捕されたと報じられている。

令和2年版警察白書から、談合と競争妨害の検挙数を拾った。驚くべきことに令和元年は20件とここ10年で最多。4年連続の増加である。

公共事業が増えているのだろうか。公共事業に頼らなければならないほど地域経済は厳しくなっているのか。コロナで苦境が深まっているのか。

かつて職員の情報漏えいは入札不調の回避のためという話をきいたこともあるが、そのせいか。うまい汁とも思えないが。モラルがどんどん落ちている。

多くの自治体と土建業者は適切に対応しているのだろうが、こうも逮捕が続くと、全国で日常茶飯事になっているのではと疑いたくなる。

入札、機能していないんじゃないか。いくら透明にしても、持ちかける人がおり、応じる人がいればなくならない。

最初から全部オープンにして、手を挙げた業者のくじ引きで決める。そのぐらいしないと根絶は無理。できないなら都道府県で一元管理するしかない。

小さい自治体は狙われやすいし、そこが権力の源泉になっている。公共工事の主導権を取り上げるしか手はないんじゃないか。
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