経済産業省が2020年の工場立地件数を発表した。予想どおり、件数も面積も1、2割減った。といって、まだゼロにならないので、しぶとさも感じられる。

都道府県別にみよう。首位は茨城県の65。これを愛知60、静岡54が追う。東海は強い。岐阜の43を足すと、3県で157。全国826の19%を占める。

おっと。北関東も善戦。茨城に栃木36、群馬52を足すと153。意外な僅差。首都圏市場を当て込んだものづくりがなお強さを発揮しているのか。

独自の税制優遇もあるようだから、割安感はあるのかもしれない。ただ本社と同じ地域での投資が主のようだから、あまり規模も大きくないようだ。

コロナで大企業と中小零細が振るわず、投資意欲は縮んでいる。辛うじて真ん中の中堅どころが踏ん張っているか。

この資料だとわからないが、将来を見据えた新しい拠点づくりはどこまで進んだか。技術革新対応型の新需要掘り起こしにつながるようなもの。

単に需要に応じた投資なら、あまり息の長い成長にはつながらないのかもしれない。その企業の利益だけ増えるということでもよいのだが。

税も雇用も生む工場立地。何でも来てくれればありがたいだろうが、どうせなら革新的な製品を育む場所であってほしい。タネはまかれているか。

工場立地はいま、件数も面積もバブル期の4分の1しかないという。やはり量がないと。画期的な工場というのはそう増えていないんじゃないか。
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