西九州新幹線が始動した。「地元は期待」の型通りの報道が散見されるが、ホントにそうか。手放しで喜べないところがある。

博多から武雄温泉が直接繋がっていない、しかも新鳥栖と武雄温泉はどう整備するかも決まっていない。見切り発車と言わざるを得ない。

しかも、並行在来線はJR九州が運営。他地域の苦労を踏みにじっている。地元は特急が減り、料金も新幹線なら従来の倍とあって、怒っている。

鉄道ファンだから開業は歓迎したい。したいが、造るんならちゃんとしたものを造りましょうよ、意味あるものを造りましょうよ、と思う。

66キロを23分で駆け抜ける。それだけのためにこんな時間をかけて、そのうえ様々な問題を片付けられないまま、出発するのか。と思う。

長崎県も佐賀県もJR九州も国も、ホントに真剣に乗車率上げてもらいたい。周囲の雑音を封じるには高い利便性と営業成績を叩き出すしかない。

新幹線のような世界に誇れるものをいいかげんに造ってほしくない。四国だってほしがっているのに、西九州で烙印押されたら、造れなくなる。

大阪が近くなるとか地元の不利益が少ないとか、効果とリスク管理ができてこそ。それがないと政治家の利益誘導の道具にすぎなくなる。

原発もそうだ。使うなら、ルール守って、安全基準整えて、廃棄物も処理して、ちゃんと使おう。いいかげんな見切り発車では信頼されない。

宝物はもっと大事にしないといけない。インフラはただでさえ批判されやすいのだから、後ろ指をさされない万全の体制で臨むべきだ。
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