自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

地方と国政

「国の逆張り」が正解のコロナ防衛

誰を信じたらいいんだろう。コロナ対応。国は緊急事態の解除を決めたと。ところが、東京都は時短に応じない飲食店を今頃締め上げた。

結局危ない状態なのか、安全な状態なのかがわからない。首相は会見でこう言った。「人出が増えている地域もあり、リバウンドも懸念される」。

解除すれば、もっと人出は増える。懸念されるのなら、解除するのはやめたらどうだろう。国が緩めているから、都は締めるのか。反対を行くのか?

宮城県民は幸いなるかな。県と仙台市とがタッグを組んで、独自の緊急事態宣言を出した。感染拡大で医療提供体制の逼迫が懸念されるとのこと。

仙台市長は「リバウンドを抑え込む」と言った。わかりやすい。抑え込むために動く仙台と、心配しつつ規制を緩める国。どちらが正しい姿勢か。

21日で宣言は解除になる。国が大丈夫と言うので、解除後はなるべく出歩かず、できるだけ家で静かに過ごすことにしよう。
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「私が判断」の無意味

やはり知事の足並みというのはそろわないのだろうか。神奈川県の黒岩知事が1都3県の意思疎通の悪さを暴露した。コロナ再延長を巡る小池批判である。

日曜朝のフジテレビで語ったそうで、それは見逃した。先の2週間再延長を巡る首都圏でのやりとりを黒岩知事は詳細に語ったようである。

先走る小池知事を止める黒岩知事。延長だけでなく、やれることがあるとの主張。そしてだまし討ちのようなやり方はやめてとの趣旨を訴えたそうだ。

恐らくそのとおりであろう。ちゃんと議論して、丁寧に対応を決めてほしいものである。首相はさらに先手を打って首都圏延長を決めたとのことだ。

巷間言われるとおり、官邸も知事もメンツの張り合い。小池知事の暴走に注目が集まるが、官邸もなんとかならないか。

黒岩暴露で感じたのは、知事の意向を十分反映せずに官邸主導で決めたのではという点。現場を知る知事の意見を踏まえて判断すべきではないのか。

週末の会見。首相は度々「私が判断」「総理大臣として判断」と口にした。これは安倍語法。リーダーシップを示し、責任をとる体を打ち出す。

これが一番いらない。合意形成した跡が見えればいいのであって、総理が先んじたとか、知事が手回しよくやったとかはいらない。

それでは、抑え込めなかったら、首相は責任をとって辞めるのか。結局、政局なんだな。菅対小池。下世話な関心と同じ次元で政治をやってる。

こうやって、またまた政治への信頼は地に落ちていく。官不信が増幅している時期。恐らく家でおとなしくする人は減るはずだ。
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総務省接待問題、悪いのは誰?

総務省が接待問題で幹部職員の処分を発表した。これまでの慣例に照らし、即座に対応したということだろう。綱紀粛正に努めてほしい。

にしてもひどい。首相長男のお誘いと聞き、喜んで参加したのだろう。こんなの断る人いない。オレも私も更に偉くなれると思ったはずだ。脇甘すぎ。

本来なら旧郵政トップが率先して、「こういう接待はよくない。みんな、やめよう」と言うべき。みんなで行こう、なんて、倫理観ゼロだ。

実は接待馴れしてるんじゃないか。利害関係者に近いという判断も働かないほど麻痺してるのでは。毎日多くの会社に接待されているんではないか。

だけど。個人的にはあまり官僚を責める気にはならない。誰が悪いって、東北新社でしょ。「菅」という看板を前面に出しての営業。息子も情けない。

国家公務員の出世志向につけ込んで、自社に有利な環境を作ろうとする。そんな競争度外視の姿勢が国政を混乱させた。お詫びで済む問題だろうか。

そして最も悪いのは首相である。官僚が長男を別人格と見るはずがない。権力者によく思われようとするのは当たり前。身内贔屓に巻き込んだのだ。

李下に冠を正さず。権力者は自らを厳しく律しないといけない。ファミリーで甘い汁吸ってどうするのか。結局前首相と同じメンタリティー。がっかり。

首相の威光を笠に着ての接待攻勢。それに踊らされる官僚。前代未聞の低レベル。この人たちは誰のため、なんのために働いているのだろう。
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女トリオの東京五輪

雨降って地固まるとなるか。五輪は組織委会長に橋本五輪相が就き、後任に経験者の丸川氏が入った。五輪セイコーにむけ丸くわ収まったか。お粗末。

因縁の3人だろうが、決まったからにはこの3人で見事にやり遂げてもらいたい。「日本の3女性が五輪を見事に仕切った」と海外で報道されてほしい。

日本の女性も注視し、3人を叱咤すべき。いま世界中から日本の女性の資質に注目が集まっている。このトリオが失敗すれば、日本女性も失墜する。

開催するなら成功へ。やらないなら納得感ある形で撤退。きちんとやり遂げて見せれば、日本女性の地位は向上する。そのぐらい重い任務だ。

早速小池知事、橋本氏をアイアン・レディと持ち上げ、自転車もスケートも最後の一周が大変と話しかけた。一枚も二枚も上手。

「(東京都を)お支えしたい」と話す丸川大臣もここでいい仕事ができるかは、自身のこれからにも大きく影響するだろう。

誰と誰が仲が悪くてとか、首相のいいなりとかどうでもいい。ちゃんとやってくれ。仕事してくれ。国民が望んでいるのはそれだけ。世界に恥晒すな。

女性3人で挑む東京五輪。いいじゃないですか。おっさんにはできない形でやって見せてください。つまらない意地の張り合いしてる場合じゃないヨ。
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島根の乱にがっかりする

日刊スポーツは「島根のRUN」ときた。見出し、うまいもんだ。言うまでもなく知事の聖火リレー辞退発言に絡めた報道。乱ですな。

早速竹下議員が「注意する」と上から目線のご発言。そりが合わないのだろうが、ネットは賛成派で埋まっているから、また自民党は嫌われそう。

知事はろくにコロナ対策も取らないで、何が五輪だ!というところだろう。発言内容を見る限り、心情は理解できるし、正しい問題提起と思う。

国策への反旗も問題ない。東京都の対策の不備を指摘した点もよく言ったと思う。五輪は不安だらけだ。県民の安心のためにも必要な提起といえる。

が、大人のやり方だろうか。走る人たちの気持ちはどうなるのだろう。やめるというだけでは国や都の姿勢は変わらないだろう。むしろ硬化させた。

打ち出し方があるのではないか。県民を驚かせ、国民の眉を顰めさせ、賛成派と反対派の分断を煽っては、正しい意見表明とは言えないと思う。

知事発言も政治の一部だ。支援費少ない問題と絡めた政治利用と言われ、知事は反論したが、では持論を述べただけだったというのか。

自身の発言の背景には何らかの思惑があったはずであり、訴えるべきものがあったはず。それがないなら単なる感想。

自分の発言で国をどう動かすか。影響力も踏まえて発言しないと、政治家の問題発言にしかならない。動かすための発言にしないと。リレーは関係ない。

「リレー取りやめ辞さず」ではなく、「国と東京都のコロナ対策に問題あり。地方は不安だ」と言わなければいけなかった。それでも拍手喝采だった。

地方は黙ってついてこいと言わんばかりの政府・自民党の態度、これまた嘆かわしい。低姿勢に応じれば、国民の支持も得られたのに。また好機逸す。

とにかく五輪はぐっちゃぐちゃ。森氏発言から一連の人事も含め、国民の心は随分離れた。一部関係者のみのお祭りになった。嘆かわしいことだ。
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なぜ新会長を女性にしないのか

本当に情けないことになった。東京五輪、これはものすごい日本のイメージダウンにつながったと思う。国際世論に押されてのドタバタ。情けない。

そして日本はまた二重三重のミスを冒す。なぜ後任が森さんより年上の男性なの! ここは経験豊富な女性でしょ。表紙ぐらい変えろ。ダメな国だ。

てっきり山口香さんがなると思っていた。小谷実可子さんとか。非スポーツなら坂東眞理子さん。政権は嫌だろうが、国際派の国谷裕子さん。

男性なら谷垣さんだ。パラに目配りが効く。意外に女性政治家というのは浮かばない。田中真紀子さん?ちょっと違うかなあ。

川淵さんは実績こそ申し分ないが、日本の失地挽回を背負わせるのは酷。国際的にアピールできるか。開催中止の判断を迫られる可能性もある。

世界は川淵新会長をどう見るか。一緒に働く人はいいだろうが、国際世論は呆れるのではないか。日本の知恵でリカバリーとは見ないだろう。

早速森氏を相談役にすると来た。ベクトルが違う。女性を会長補佐に起用するとか、それが知恵なんじゃないのか。

小池知事が引導とか内向きな話ばかりネットに流れているが、国際世論の厳しさでしょ、鈍感だったのは。島国日本の愚かさよ。

森会長の功績うんぬんに言及する時期じゃない。失言で日本、東京五輪を危機に陥れた責任を本当に感じているのか。いないだろうなあ。

ピンチをチャンスに、という千載一遇の好機すら逃した。もう東京五輪はかなり霞んできた。取って代わられるのは北京。ああ是非も無し。
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読書感想文「政治家の覚悟」

菅義偉首相が書いた「政治家の覚悟」(文春新書)を読んでみた。首相は文春砲に家族が撃たれるという恩をあだで返されている局面だが。

官房長官になるまでに、いかに官僚にゲキを飛ばして仕事を成し遂げてきたかというサクセスストーリー。公文書記録のくだりは落ちたようだが。

仕事の中身は面白いし、正しい取り組みと思ったが、実現のプロセスは乱暴。「いいからやれ」「俺の言う通りにしろ」といった不遜さが濃厚。

国民にとって当たり前のことをやるという。政策は正しくても、言うこと聞かないやつは弾き飛ばすという手法では、官僚の心はつかめないと思う。

「役人はやる気にさせれば何でもやる」。大平元通産相はこう言って役所人事に介入しなかったという。昨年12月、元通産次官の福川伸次氏が日経「私の履歴書」に書いていた。対照的な人心掌握術だ。

会社に凄腕上司が来て、前例をすべてひっくり返し、原則論で反論した人は閑職に、という展開。それをいまはパワハラと呼ぶのではないのか。

官僚も擁護できない。保身や前例踏襲で政策作っているから。自己変革し、国民へのサービス水準を上げる努力をしておかないからつけ込まれる。

とはいえ、毎日こんな爆風にさらされたら、落ち着いて働けまい。いまの政権内はそういうことになっているんだろうか。やや不安。

有能で正しいがパワハラ体質という人、いまはアウトでしょう。昨今の働き方改革に照らしてみると、かなり危ない本なのではと思ってしまった。

本来知りたかったのは地方をどう勢い付けるつもりかという点。ビジョンや、ふるさと納税に続くアイデアはなかった。残念な読後感である。
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オードリー・タン氏に学ぼう

コロナ対応で世界の注目を集めた台湾。デジタル行政を率いるオードリー・タンさんという若き閣僚の存在感がひときわ光る。

ちょっと本読んでみようと思って手にとったのが「デジタルとAIの未来を語る」(プレジデント社)。面白かった。発想に無理がない。

このブログにも大いに関係していた。タンさんは都市も重視しているが、地方の生活をどうデジタルで支えるかに関心を持っている。

台湾は5Gの展開を地方から進めているそうだ。ネット環境が良くないからこそ当然という姿勢。教育の不公平感解消などに役立つとみる。

日本だと効率が気になるかもしれない。すぐ予算ばらまいて、同じことをしようとするから。台湾はそういう心配はないのだろうか。

タンさんは公共の利益を追求してきたと書く。みんなのためになることをうまくやれるのがデジタルと位置づけ、若い人もそこに引き込む。

日本だと若者が白けてしまうところだが、その力を活かして社会を変革する活力に変えていこうとしている。日本の若者が叱咤され励まされている。。。

日本の地方創生やRESASにも注目しているのだという。成功例と失敗例からも学べると言われると、だいぶこそばゆい。

この本は若い人に読んでほしいし、政策を作る公務員にも見てほしい。デジタルが持つ、行政、政治、社会を変える力。刺激を受けるはずだ。
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東京五輪判定会議の設置について

そろそろ東京五輪についてどう考えるか、日本人一人ひとりが意見を持ったほうがいい頃だろう。国が決める前にある程度の国民合意がほしい。

英タイムズが先週、与党議員の声として、日本が中止を決めたと報じた。小池都知事は抗議せよと憤ったが、何となくうやむやになった。

コロナが長引き、変異種の恐ろしさも取り沙汰される中で、果たして挙行できるのか。誰しもが思うことだろう。

元柔道選手の山口香さんは3月上旬の判断が望ましく、今度はやるかやらないかの選択と毎日新聞に語った。納得できる発言だったと思う。

フロリダ州が代替開催の地として名乗りを挙げたとも聞くが、個人的には東京五輪、無理だと思う。根拠はないけど。

ただダマテンの政府に突如判断を下されるのは違うと思う。国民投票しろとは言わないが、官邸独断で開催か中止を決めてほしくはない。

そういうのは政治主導とはいわない。各種世論調査、有識者や野党の意見、準備の実状、各国の意向を見極め、判定会議でも作って結論を出すべきだ。

どっち転んでも曖昧な政治主導はイヤだ。「わたくしの責任において、開催することを決めました」。なんて総理に突如会見してほしくない。

国民合意を演出し、話し合いを丁寧かつオープンに進めることで、納得感ある結論を導き出すべき。「さすが日本」と世界に言わせたい。

もうそろそろそういう作業に取り掛かってもいいのではないか。英知を集めた、説得力のある判断を民主主義的に決めたと示したいところである。

「IOCが決めるべき」と言って丸投げするのもアリだ。それも無責任ではない。決めたのはIOCなんだから。そろそろそこも言い出す時期では。

五輪の判断を曖昧に下してはいけない。きちっとした結論を出す。それが国民のためであり、スポーツにかけている人のためではないか。そろそろ。
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水道料金、一斉値上げのススメ

最近、水道料金に関する記事をいくつか目にした。このご時世に値上げするのかとか、こんな状況なので値下げしたとか。

要は料金設定にどこの自治体も苦慮している。人口減で今まで作ったインフラが重荷になり、この先も厳しい。コロナもある。さて、というところ。

ここでは、一斉値上げを提案したい。一律料金にする必要はないが、みんなで渡ろう式に値上げ容認運動をしてはどうか。

増税は財源がどこに使われるかわからない。受益者負担に基づく公共料金ならば、上げてもいいのではないか。

巣ごもりの浸透で家庭での水道使用は増えていることだろう。安全安心な上下水道を守るコストは利用者で負担するのがいい。節約意識も高まる。

まずは広域化とかリストラ、民営化といった立て直しをやってから。売れる水があるならそこも。持続可能性を高めたうえで、値上げ。

いまこういう状況、これからこうなる、料金上げで収支はこう。そういうところをきちっと説明して上げる。

経営努力があって、値上げしても自治体間の料金格差が残るなら、安い自治体はむしろ多くの住民に選ばれる。水のまちをアピールできよう。

菅政権は個人の家計負担引き下げに躍起だ。携帯やNHKは理解できるが、逆張りでコスト増運動もやれば、政策への信頼感、もっと高まるのでは。

何でもかんでも負担はだめというのはいかがか。安易な値上げもご法度だが、人口減に即した、説明責任を果たす行政が求められる。
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