自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

地方経済

国体の名称変更、知ってる?

なんと都道府県の持ち回り開催としてきた国体が、今年から名を改め国民スポーツ大会となる。知らなかった。今年は佐賀県開催。そこへ降って湧いたように全国知事会長が問題提起をした。要は「もういいんじゃないか、国体」である。

この発言が出ると、多くの知事から賛同や異論反論が飛び出した。とりあえず拾えるだけ拾った。地方はギブアップが目立つ。慎重論はスポーツ振興や青少年育成へのこだわりが背景にあると見られる。活発な討議を経ての結論に期待したい。

【廃止もやむなし派】
▼村井宮城県知事「廃止も一つの考え方ではないか」「今と同じように都道府県対抗で大運動会をやるのは1回見直す必要がある。1か所に集めてやるのは限界。納税者が納得できる仕組みに変えるべき」
▼達増岩手県知事「県の持ち出し予算や人手の負担は大きく、今までのような形の開催は極めて困難」
▼大井川茨城県知事「今の方法がベストなのか。人口減少時代で費用負担も大きい。1県単独開催を見直して共同開催、ブロックで数年おきに開催する方法もある」
▼馳石川県知事「廃止すべきだ。国体を通じてインフラ整備する目標は良かったが、一巡二巡した。スケジュールも過密。形を変えて存続しては」
▼大村愛知県知事「抜本見直しが求められている。3巡目を今と同じやり方でやることはないと思う」「合理化、効率化をしなければならない」
▼三日月滋賀県知事「強い問題提起だ。都道府県に多大な負担を課すあり方の検討は重要」
▼丸山島根県知事「血の小便を出して何とかやれる。(日本スポーツ協会は)王侯貴族のように勝手に決めて都道府県にやらせる。その不遜な考え方がおかしい。50年後にできると考えている人の脳みそは小学校からやり直したほうがいい」
▼平井鳥取県知事「何百億円の経費がかかる一方で、経済効果が必ずしも得られない。現状のまま続けるのは地方側として厳しい。抜本的な見直しに賛同する」

【廃止慎重派】
▼佐竹秋田県知事「40数年に一度、競技場の整備に費用がかかる。一方でアマチュアスポーツのモチベーションになっている。周辺の3〜4県で分ければ負担は相当減る」
▼福田栃木県知事「簡単に結論を出せるものではない。大変でお金がかかるからというだけで日本最高峰の大会を中止にしてはならない」
▼熊谷千葉県知事「3巡目に入っていくタイミングで考える必要がある。複数県開催など様々議論されるべき。廃止を支持するわけではない」
▼黒岩神奈川県知事「課題が多いと理解しているが、多くの選手が目標にしている。持続可能な形で継続できるよう検討を進める必要がある。より盛り上がる大会になるよう広報の強化やブランド力の向上が必要」
▼山口佐賀県知事「廃止という乱暴な議論ではなく、みんなで知恵を出し合う形がよい。沢山工夫をして準備しているので(今年の)新しい大会をよく見てほしいですが」
▼木村熊本県知事「安易に否定的にとらえるのは、スポーツを頑張る若者のために良くない」

東京しか勝たない人口推計

総務省が昨年10月時点の推計人口を発表した。総数は1億2千万人の大台を保っているものの、前年比は13年連続の減、59万5千人も減った。日本人人口は83万7千人のマイナスというから大きい。少子高齢化が当たり前となり、不感症気味だが。

都道府県別のデータを見ると、人口増加は東京都のみ。文字通りの独り勝ちで、とうとうこの流れが根付いて来たかと暗然とする。人口増減率の下位ワースト4位は山形、岩手、青森、秋田の順。東北勢、がんばってほしい。

総務省は「人口増減要因別都道府県」なる表を作っている。人口減少46道府県のうち、21は①自然減少・社会増加、25は②自然減少・社会減少。自然減は避けようがないが、なんとか社会増を目指してほしい。そんな国の思いが透ける。

①軍は大都市が多く、②軍は西日本が多め。東京に遠いと厳しいのか。昨年②軍だった岐阜と静岡が①軍入り。リニア不通なのに人が来るのはなぜだ。逆に①軍から②軍に転落したのは大分。九州は長崎、宮崎、鹿児島と4県が②軍だ。

明るい話題もなく、辛うじて踏みとどまっていたところも力をなくしているように見える。沖縄も唯一、15歳未満人口割合>75歳以上人口割合と若さを保つものの、人口減少率は拡大した。東京の勢いだけが頼りというのは実に心もとない。
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2024年度の話題③物流で沸く?

さて2024年度を斬るシリーズも3回目。今日は物流2024問題を考える。トラックドライバーの不足はどうしようもない。働き過ぎでさらに人手が足りなくなっても困る。ここは我慢、と思っていたが、けっこう自治体はキャンペーンを張っている。

目立つのは東京都。3月末にきっちりあわせ、キャンペーンの展開を訴えた。「東京物流ビズ」のロゴをつくり、動画も配信。具体的に対策を示し、消費者への注意を喚起している。置き配やれ、宅配ロッカー使え、再配達させるな、アプリいれろ。さすが。

トラック輸送のムダを減らせばいいんだなと気づく。業者には共同輸送や一括発注を促す。なるほど。勉強しないと、トラック業者だけの問題であり、消費者は泣き寝入りしかないと思ってしまうが、やれることはあるのだと気付かされた。

もうひとつ。この問題で熱心に活動しているのが宮下青森県知事。確かに青森の県産品が東京に届かなくなったら死活問題である。残業規制には理解しつつ、一日の拘束時間の上限緩和などを求めている。中小企業への金融支援にも力を入れる。

知事は「1日で運べていたものが2日かかる」と訴える。鮮度も落ちれば、人手もかかる。長距離トラック運転手の実情に理解を求めて歩く。1人の運転手にかかる負荷を考えると、簡単ではないが、零細業者の経営体力も軽視はできない。

物流改革の必要性は理解できるが、いち消費者としては、宅配を頼むと早く安く届くのがいいと思ってしまう。ネット通販ではつい宅配無料の商品を選んでしまうし。そんな一人ずつの意識を変えるしかないんだろうな。

SNSの人気者にトラックめいめいがいる。私もフォロー済みの23歳女性ドライバー。彼女の仕事終わりの呑みっぷりと食べっぷりに癒やされる人は多い。こういう人の犠牲だけで回る経済ではなく、女性活躍で業界が沸き立つ経済でありたい。

2024年度の話題②ライドシェアで沸く?

昨日はしょうもない知事話が入ってきたが、今日は再び年度の話題に戻りたい。今年度、注目なのはライドシェアだろう。だが、随分とイメージが変わってしまった。タクシー業界への配慮丸出しのこんな仕組みでいいんかい?

タクシーがいない時間だったら、やってもいいよ。そういうことだ。解禁されたのも特別区、京浜、名古屋、京都と大都市の観光地ばかり。深夜、早朝、夕方など設定時間はまちまちで、名古屋は金土さかない。上限台数も決まっている。

しかも、すべてタクシー会社が介在する。あんたたちが車走らせないから困っているのに、それをライドシェアで賄うなんて、都合良すぎと思える。タクシー会社の営業を助けているだけではないか。消費者や利用者を向け。

タクシーが不足する時間帯ということは、そもそもニーズが少なめということであり、運転手だって十分確保できるかわからない。もっと自由にやらせてどんどん参入しないことには浸透しないだろう。あまりにあほくさい。

山間部や田舎など、そもそもタクシーがないところは放ったらかしか。そういう地域こそ、有志ドライバーが住民の足となるべくクルマを出すのではないか。政治家のあの群がりぶりは地域のためでなく、タクシー業界からの票集めが狙いだったのか。

白タクでもきちんと認定して、走らせればいいじゃないか。もちろん米国仕様がすべていいわけではない。運転は下手、犯罪の温床と評判もが悪いところもある。にしてもこのおっかなびっくりの解禁ではね。ライドシェア、なんのため、誰のため。

2024年度の話題①新紙幣で沸く?

さて、心新たに新年度。Make a Flesh Startと行きたい。メディアの報道を見ていると、今年度に起こり得る出来事は色々ある。ものすごいインパクトとまではいかないかもしれないが、そこそこ人の動きを誘発するものはある。

今日はまず新紙幣から行きたい。20年ぶりの顔ぶれ一新で、登場するのは一万円札が渋沢英一、五千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎。資本主義、女性活躍、細菌学者と、誠に時宜を得たデザインと言える。

渋沢翁はNHKが早々と大河ドラマ「青天を衝け」を放送したことで知名度は上昇、地域は盛り上がる。生まれ故郷の深谷市には渋沢栄一政策推進課まである。一万円札バトンタッチリレーとなる福沢諭吉ゆかりの中津市とも連携する。

100日前イベントにはそっくりさんも登場したという。笑える。また国立印刷局の東京工場がある北区は、渋沢が30年ほど過ごしたというゆかりの地。しぶさわくんの唄なんてものもあるし、グッズ販売もやるとか。なかなかの盛り上がり。

続いて北里柴三郎は熊本県小国町が出身地。記念館がある。報道を手繰っていくと、純米酒ができたり、オンライン診療車が走ったり、イベントもさかん。あとは北里研究所。サイトを見ていたら、Q&Aがけっこう参考になった。

この2人をまとめて顕彰するのが十和田市。人工河川の開拓に関わった渋沢と市内にある北里大獣医学部ゆかりの北里をとりあげ、企画展や特別授業などを予定する。意外なところに意外なゆかりがあるものである。

港区観光協会は3人まとめてゆかりの地をうたう。サイトに歴史探訪がまとめられ、わりと学べる。そういえば、津田梅子は地味。海外生活が長いからあまり日本にゆかりがないのか。父・仙が佐倉藩出身とあって、佐倉市は少しアピール。

ちょっとでも関係あれば財務省&日銀に便乗して、地域活性化につなげてしまえばいい。今のように全国津津浦浦、必ず何かの関係を探し出せるという時代ではない。へえと思わせれば勝ち。7月3日の発行開始まで、盛り上がっていきたいものだ。

新潟と静岡が熱いプロ野球2軍戦

待ちに待ったプロ野球開幕。ヤクルト、今年はやり返してくれ。だが、いつものお家芸、怪我人続出を性懲りもなく続けている。絶対コンディショニングの維持に問題があると思うのだが。ちゃんとお金をかけるべきところにかけてもらいたい。

神宮初戦を劇的な勝利で飾ったことは喜ばしいが、この神宮も無くなってしまうんだなあ。今年は何よりも長嶋茂雄さんが楽しそうに阪神戦を観戦していた姿が心を和ませた。米寿のミスター。やはりその存在は大きい。

2軍の新規参入組は地方を盛り上げているか。30日時点でイースタンのオイシックス新潟アルビレックスは2勝7敗1分で首位と6ゲーム差の最下位。ウエスタンのくふうハヤテも1勝12敗1分で同じく7.5差の最下位。やはりそんな簡単には勝てない。

地元の期待値は高い。新潟は先週末、本拠地で土曜2047人、日曜2597人の観客を集めた。平日の所沢カーミニークの新潟―西武戦は74人があるから、この数字はすごい。3月27日にはDeNAに2―1と地元初勝利。新潟は戦う体制にはなっている。

イチからスタートのくふうハヤテベンチャーズ静岡は大変。降雨コールドで15点取られるなどチームの形ができていない。ただ3月15日からの清水での本拠地開幕カードは1631人、1306人、1363人の観客を動員。地元の後押しを受けた。

企業の応援も見逃せない。清水の球場はいなば食品が命名権を取得し、ペット愛好者なら誰でも知るちゅ~るを愛称に取り込んだ。かなり親しみやすい。一方、新潟は有機野菜を扱うオイシックス・ラ・大地の資本参加で経営を強化した。

プロ野球は大都市に本拠地があり、地方都市での開催はわずか。サッカーに比べ地域密着度は薄い。新潟と静岡の参入は選手の再生・掘り起こしだけでなく、野球の地域活性化という新たな使命を帯びている。勝ち負けはどっちでもいい。
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マイナス金利解除と地方経済

日銀がとうとう決断した。マイナス金利政策を解除し、17年ぶりに利上げする。植田総裁は就任当初からこのタイミングを練り、また解除を求められてきたわけだが、市場と対話しながら理解されやすい環境を選んでの決断と思える。

確かに企業の稼ぐ力は高まり、インフレ圧力も強い。理解はできるものの、軟着陸できるかどうかは別だろう。金利のある経済に耐えられない企業は出てくるかもしれない。特に地方の中小。賃上げの持続も容易ではあるまい。

地方債も大丈夫だろうか。きちんとした形で金利が付いてくれば、むしろ競争力のある自治体にはプラスだろう。この間、多様性のある商品設計が出てきた。自治体の創意工夫で市場からの資金調達が円滑に進むとおもしろい。

自治体と地銀の関係は変わる可能性がある。もとより銀行はマイナス金利解除を熱望していた。預貸金利の利ざや縮小に直面したからだ。だが、解除されたからと言って、すぐにほいほい貸すとは限らない。まずは自分の経営だ。

地方経済の役に立たないなら、自治体は厳しく選別したほうがいい。破綻させる必要はないが、緊張感を持ち使命を果たしてもらうべきだ。岐阜県は2025年度に10年ぶりに指定金融機関を変え、大垣共立銀行から十六銀行に乗り換える。

理由は手数料設定の低さ。損得勘定で相手を選んだわけだ。正しい。ただ地銀の競争力次第で選べるところはよいが、全国的にみて、迷うほど候補がある地域はどれくらいあるだろう。そういう地域は経済の力も弱めなのではないか。

これまで17年。もう頭の体操はさんざんしてきた。解除を決めた日銀を恨むことはない。だが、マクロとミクロは違う。この判断を日本の隅々にまで染み込ませるには地方の自治体、企業、金融機関ががんばるしかない。ちょっと心配だ。
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帯広といえば、ばんえい競馬

帯広と言ったら何か。個人的には、やはりジャイアント馬場。ハーリー・レイスに負けてPWFのベルトを失ったのも、ドリー・ファンク・ジュニアに場外に落とされて大腿骨を折ったのも帯広だった。いまばんえい競馬である。

ばんえい十勝競馬は先週、今年度の開催を終了した。帯広市の単独開催となって17年。売り上げは昨年度を5億円ほど上回る559億6千万円と過去最高を記録した。入場者数33.6万人も同じく最高。こちらは2割増。とにかくめでたい。

やはりネット投票の威力は大きい。気軽に買えることがファン層の裾野を広げている。コロナ禍でも入場者数は落ちても売り上げは減っていない。もとより競技は魅力的。ゴツいのにかわいらしい馬たちを見れば、トリコになること請け合いだ。

白い息を吐いて、一生懸命ガラガラ引っ張る姿がたまらない。騎手と呼吸を合わせて、途中で休みを挟みながらの歩みはスピード感はないが、ワクワクさせる。けっこうおしり叩かれて、かわいそうなところもあるのだけど。

地味だけど武豊やルメールに負けない巧者もいる。その名は鈴木恵介。連対率3割!だから、この男に任せておけば間違いない。個人的には渡来心路騎手を応援。ホクセイハリアー、勝たせてよ。騎手も調教師も女性が活躍しているのもすごい。

先週の年度末、3歳馬の雌雄を決するイレネー記念、年度王者を決めるばんえい記念。ともに制したのは鈴木恵介。イレネーはやられたが、ばんえいはいただいた。さすがリーディングジョッキー。引退するメジロゴーリキの花道を飾った。

10歳馬でも息長く活躍する雄大さがいい。帯広行きたいな。いま北海道では与党議員の振る舞いが話題。飛行機で偉そうに枕2つ要求したり、たくさんの裏金をもらって支持者を無視したりしてはイケナイ。ばん馬のひたむきさを見習え。

(おしらせ)実は先週21日、原稿を載せ忘れた。予約投稿がうまくできていなかった。毎日1本という自分に課した試練は、なお続けていきたいので、きょうはその辻褄合わせにもう1本投稿しておくことにしたい。
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3月はお別れの季節

先日アクアクレタ小石原の話を書いたが、時は年度末。全国各地で地域ゆかりの施設が相次ぎ閉館、イベントも撤退という節目を迎えている。コロナはなんとかしのぎきったが、昨今の物価高にまでは対応できないということだろう。

新型コロナに対する国の財政支援が今年度末で終了する。薬の自己負担は重くなる。今年はブラタモリや世界ふしぎ発見の通常放送も終わる。小さい頃から慣れ親しんだチェルシーも生産を終える。いずれも寂しいことではある。

以下に地域の顔だったインフラの終了例をあげてみた。まだまだほかにもありそうなので、見つけたら追加したい。ちなみにイトーヨーカドーもけっこう店を閉めるもよう。地域経済にはこういう店舗の撤退こそダメージが大きい。

▼札幌のセンチュリーロイヤルホテル(回転レストランとともに5月末閉館)
▼ホテル阿寒湖荘(施設老朽化)
▼JR根室線富良野―新得間廃線
▼棟方志功記念館(来館者減、老朽化)
▼仙台チネ・ラヴィータ(賃貸借契約終了)
▼あわしまマリンパーク(閉館延長も2月終了)
▼西日本JRバス「園福線」(他社が継承)
▼サテライト名古屋(新札券売機対応困難)
▼岡山の宝伝、犬島両海水浴場(人員確保難)
▼北九州文学サロン(市の行財政改革)
▼SL人吉が誕生から102年で運行終了(老朽化)
▼かごしま空港ホテル(老朽化)

新幹線の通らない県

北陸新幹線、めでたい。福井に初めて新幹線が攻め込んだ。東京と福井は2時間51分で結ぶそうだが、それより金沢から名古屋、大阪へのアクセスが良くなる方が意義深いようだ。もうひとつ東京の報道が盛り上がらない理由が見えた気がする。

北陸新幹線は2度目の延伸開業だ。これがさらに新大阪まで行けば、危機管理上もいいように思うが、そこはまだ見えない。能登大地震が起きた後だけに、地域の交流が盛んになるといい。

個人的には並行在来線を担うハピラインふくいのほうが心配。小川社長は県の土木部長。国鉄から県庁入りした経歴を持つだけにうってつけだが。経営は楽じゃない。人口減社会で、どうやっても利益など出ない。

出資の大半を県と沿線市町村が賄う。民間企業の数は多いが、どれだけの責任を負うか。無責任体質で三セク破綻。かつての苦い記憶が甦る。地元企業のアイデアを借りて、みんなでもり立てる空気を即座に作らないと。なかなかきつい。

さて、秘境福井に新幹線が走ると言われると、新幹線が通らない県というのを調べたくなる。ネットや地図で探ると、次の14県になるもよう。千葉、山梨、三重、奈良、和歌山、島根、鳥取、香川、徳島、高知、愛媛、大分、宮崎、沖縄。

徳島は電車もないが、四国新幹線は進むだろうか。山梨と三重、奈良は新幹線も空港もない県として知られているそうだ。リニアに可能性をかけるか。茨城は東北新幹線は通るけれども、駅はない稀有な県という。確かにそうだ。

この先、新幹線をいちから造ろうという元気は出ないだろう。土建国家もほぼほぼ終焉だ。空港をひとつ造ったほうが手っ取り早い。いや、新幹線がないほうが財政的には気楽かも。スピードに出せない旅の醍醐味を訴えましょう。
ギャラリー
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  • 学者知事時代の終わりか始まりか
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