自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

地方経済

地銀経営、ガバナンスに難あり

地方銀行の動きに注目が集まっている。ひとつは菅官房長官が言及した再編論。もう一つはNTTドコモを舞台にした預金の不正流出問題だ。

再編論は早速、青森で検討の動きありと報じられるなど、菅政権誕生となれば、議論の加速が予想される雰囲気が整いつつある。

長らく64行体制に変動がなかったが、人口減と金融緩和で経営環境は悪化。単独で生き延びられる地銀はそう多くない。再編やむなしだろう。

問題はドコモ。ドコモは平謝りだったが、地銀も杜撰なセキュリティーを突かれたのではないか。口座番号や暗証番号が漏れている由々しき事態だ。

関連の投資ができないまま、安易にネット金融に参入しているのだとしたら、市場から淘汰されてもやむを得ない。地銀も全容解明を急いでほしい。

当分、地銀経営には厳しい目が注がれるだろう。地銀大手も安泰ではない。自治体も公金取扱だけでなく、地域経済への波及をいまから探るべきだ。

折しもメディアでは半沢直樹が大活躍する昨今。身の安全に汲々とせず、顧客への恩返しを考えている地銀だけが生き残ることになろう。 
IMG20200911010354

コロナ破綻が全都道府県で発生

東京商工リサーチがまとめている新型コロナの関連破綻。9月に入り、これまで全国で唯一破綻がなかった高知県で発生。コロナ関連破綻が全都道府県に広がったという。総数446件になっている。

同社によると、業績不振の会社にコロナがトドメを刺したケースが大半だそうだ。綱渡りの企業がいかに多かったかということで、再建も困難。パタッと息が切れたようだ。

アベノミクスでどうにか息をついていたが、経営が楽なわけではなく、延命措置が施されていただけだったのだろう。せっかくの長期政権。もう一歩踏み込んだ生産性向上支援があれば、と思う。

県別に破綻を見ると、東京、大阪が多いのは企業数の多さによるもの。1件にとどまっているのは、秋田、山梨、和歌山、鳥取、高知。人口規模となにやら重なる。業種は飲食・アパレル・宿泊が上位。

さて、もうあっという間に9月。まだまだ暑い。かと思うと、台風被害も大きい。コロナもホントにピークは越したのか。迫るインフル。企業経営の霧は晴れぬ。みなさんも体調など崩されませんよう。
IMG20200901184655


寿都町の熟議に注目する

寿都町で核のごみ最終処分をめぐる議論がスタートした。賛否がきちんと出されていて、非常に好感の持てる出だしだった。

報道をみると、賛否は五分五分とのこと。観光業者は「埋める前に掘り起こす資源がある」と。うまいね。漁協は町に抗議をした。

エネルギー政策への理解があるのだろうか、原発を作った以上は誰かが処分を引き受けなければという賛成意見が出ていた。

町長は「厳しい。最後は片岡を信じて」と。こういう町長への白紙委任は違うかな。議論を尽くし、最後は町民の判断に委ねるとすべきだろう。

NHKには梶山経産相が出演したが、やはり国がしっかり説明にいかなければだめだ。やれることは丁寧にやる。だめでもいい。プロセスが肝心だ。

寿都町にすべて押し付けるのは違う。だめだったら、東京近郊に作るしかない。実はそれしかないんじゃないかなと思う。
IMG20200826164153

治水こそ名君の条件

江戸時代の武将にとって、水路の整備がまちづくりの根本にあった。徳川家康の江戸しかり、伊達政宗の仙台しかり。城近くに集まる人々の生活を成り立たせることが、権力基盤をつくることにほかならなかった。大阪のように海運が産業の礎になったところもある。

さて、現代日本もまた、治水に頭を悩ませる。地球温暖化のせいでゲリラ豪雨が多発しているからだ。東京都ではいつの間にか、調整池やら貯留池やらの整備が進んでいる。都は大規模貯留施設の見学を盛んに呼びかける。NHKも、渋谷駅の下に地下街を浸水から守る貯留池ができたと報じていた。

地方では河川が氾濫し、大規模な浸水被害が起きている。まさか、こんなことにと思うまもなく、家や車が濁流に飲み込まれる。マンションで最近怖いのは水没。エレベーターが動かなくなったり、駐車場が水浸しになって車が出せなくなったり。水の怖さ、まざまざと見せつけられている。

水を制御できなければ、都市生活は成り立たない。土木部局がコツコツと仕事してくれているようだが、もう少し首長も、国も、治水に関心を持ったほうがいいのではないか。江戸時代の名君は見事に水の管理に成功、行政手腕を発揮している。民の生活に為政者はもっと気を配ってほしい。
IMG20200820174633

落ち着いて伸ばすふるさと納税

ふるさと納税は巡航速度に入ってきたのだろうか。総務省によると、昨年度の受け入れ額は初めて減少し、5千億円を割り込んだ。指定制度もでき、泉佐野との相討ちもあったから、小休止という感じか。 

受け入れ額のランキングをみると、地道に頑張っているところが残ってきているようにみえる。高知県奈半利町のように無理して、しかも悪いことをしているところはないと信じたい。

泉佐野市につぎ唯一100億円を突破したのが都城市。北海道3市町、宮崎都農町と続く。上位20自治体をみると、生産力の強化に力を入れているようで、なかなか頼もしいなと感じる。

一方、取られる控除額の多い自治体は都市が並ぶ。横浜市がトップ。140億円と突出している。見事に制度の特色を表しているが、こんなんで都市の行政需要を満たせるのか。かなり心配ではある。

あまり過熱せず、じんわり使われていくといい。地域の名産が知られ、個人の消費にもつながればいい。災害復旧支援も重要。無駄遣いせず、有効利用。制度の定着、みえてきたのだろうか。
IMG20200815081612

舘ひろしに託されたマイナポイント

渡哲也さんが亡くなった。日本酒のコマーシャルをよく覚えているが、そういえば、弟子の舘ひろしがマイナポイントのCMに出たばかり。急死だったのか、ご冥福をお祈りしたい。

マイナポイントのCMで、石原プロは舘ひろしにこんなことさせんのか、と思ったが、舘ひろしは「渡にお国の仕事だから誇りを持てと言われた」と話していた。ちゃんと話題を作る、さすがの石原プロ。

マイナちゃんの着ぐるみを舘ひろしにって、誰の発想だろう。電通か? ちょっとセリフが長い。画面に字も使ってほしかった。深川麻衣という乃木坂の女の子は初めて知った。

舘ひろしの頑張りはよいが、CMの狙いはいまいちはっきりせず。カードを早くゲットせよなのか、家族でお得よなのか、ポイント知ってなのか、5千円ももらえるよなのか。

また9月に役所窓口を混乱させないだろうか。広告代理店との癒着を指弾されないだろうか。利用者低迷を批判されないだろうか。そんないらぬ心配ばかり浮かんできた。
IMG20200815162434

都道府県の帰省メッセージ読み比べ

皆さんはいまご自宅で静養中でしょうか、ご実家でお盆を過ごされているでしょうか。それぞれ考え抜いたうえでの行動。楽しい夏のひとときを過ごしていただきたいものです。

さて、当ブログでは帰省について、各都道府県がまとめて何か出すべし、と唱えたわけだが、実はその翌日、全国知事会が各都道府県からのお願いを一覧にしてまとめていた。

これは便利。地方として統一のメッセージを出すよりは、個々の思いをまとめて示したほうが、個々人が考える材料になる。吉村知事の発案だそう。おみそれしました。

では、読んでいこう。総じて西日本は「帰ってくるな感」が緩め。お盆という行事への思い入れだろうか。奈良は気をつけて「社寺参拝や故郷の自然を楽しんで」とある。

茨城と福井はあからさまに東京との行き来を警戒。和歌山は「首都圏と大阪に出かけて会食をしない」とうたった。こういうのははっきり言わないと伝わらない。秋田もストレートなお断りだ。

岡山の2択もいい。帰省する前に確認をと言って「帰省前の2週間、感染のリスクが高い行動を控えましたか」「帰省先にご高齢の方はおられますか」。ギクッ。これはひるませる作戦ですな。

首都圏は感染者が多いせいか、文言が短め。千葉は「帰省先の都道府県の要請を参考に行動を」。肩身が狭いとでも言うような書きぶり。こちらからとやかく言えないよねえ、とこぼしながら書いたか。

とにかく暑いんで、実は熱中症のほうが心配。お盆うんぬんもあるけど、体をいたわり、ゆっくり過ごしていただきたいものです。のんびり、だらっと。コロナにうつらず、うつさないように。
IMG20200815144052

寂しい「地元の名店のひっそり閉店」

新聞の夕刊をみていると、地元に根付いていた飲食店の閉店が相次ぎ取り上げられている。あのおっちゃんおばちゃんの店、大学前の名物店。寂しさを感じている人も多いだろう。

東京商工リサーチが8月11日までの新型コロナ関連破綻状況をまとめている。それによると、和歌山県と高知県はいまだゼロなのだという。これは続けてほしい記録だ。

全国合計は405件。うち東京都が105件。大阪府39、北海道22、愛知県20と続く。経営破綻比率でみると、東京都の次に福島県が入る。件数では11だが、震災もあったし、心配だ。

業種別では飲食店が62件で最も多い。長年多くの人の胃袋を満たしてきた飲食店が多く破綻しているというのは切ない。せめてハッピーリタイアであることを望む。

息が続かなくて破綻という小規模企業が多いという。先行きを考えたらあきらめるよりほかないということだろう。ゾンビ企業には退出願いたいが、ぎりぎり持ってきたところのギブアップが目立つ。

こういうところはいくら支援しても、日銭が稼げなければどうしようもないのだろう。長年通った客が声を上げてキャンペーンを張るとか、こういうときこそネットを使った草の根後押しがいる。

先日、心配になって学生時代に通った喫茶店を訪ねた。ああ、まだやってた。普通に利用できた。よかった。思い立ったらすぐ出掛けてお金を落とす。これしかない。

お盆、あなたは帰省しますか

お盆の帰省問題。これは見事に知事の判断が割れてしまった。あんまりよくない。緩やかでいいから、知事会としての見解を示すべきだったのでは。でも、受け取り方は難しい。

「コロナ感染が怖いから来ないで」。「感染に気をつけているなら来て大丈夫」。これは惑う。来るなといわれるとわかりやすいから、やめとこうとなる。今年はこういう状況だもんね、と。

「気をつけて」は迷う。行っても良さそうだな、行っちゃうか。気をつければいいんだからな。4人でメシ食うだけだしな。少し地元にカネ落とすか。こうなると、感染リスクは高まる。

容認派の知事は何人いるんだろう。ローカルニュースから確認できたのは、青森、栃木、滋賀、和歌山、大阪、兵庫、大分。このあたりは大丈夫そう。発言になんの問題もないが、リスクは高まるか。

尾身先生も慎重にとは言ったが、やめろとまでは言っていない。政府がどちらかに強制するのも難しいだろう。閣僚でも首長でも有識者でも、誰の発言のせいにせず、個人が判断するしかない。
IMG20200807115241

とうとう岩手県でも感染者が

とうとう岩手県も陥落。3ヶ月にわたり、コロナ唯一の非感染県として踏ん張ってきた岩手県で感染者が出た。全国的な状況を考えると、ここまでゼロで頑張ってきたことを讃えるべきだ。

しかし、この盛岡市の感染者。関東にキャンプにいき、他県の友人と過ごしていたそうな。その行動自体はあまりほめられたものではない。こうも感染が広がると、伝染るリスクも高くなる。

Go To キャンペーンでも、都市部のウイルスを地方に広げるなという批判があった。岩手県1号の事例を聞く限り、やはり用心に越したことはないんだなと気づかされる。

岩手県は1号が出ても責めないと言っていたし、1、2号にしっかり対応したようだから、その姿勢に問題はなかったといえるのだろう。風評で浮足立つことのないようにしなければいけない。

山形県では最上川が氾濫した。肉そばを食べた大石田町、大丈夫だろうか。郡山市では爆破事故が起きた。東北が試練に見舞われている。心からお見舞い申し上げる。
IMG20200729095456
ギャラリー
  • 地方目線で新閣僚を点検すると…
  • 自民党の国取り合戦を眺める
  • 安倍政権の総務相を振り返る
  • 震災9年半③福島被災者、決断のとき
  • 震災9年半②復興と五輪は切り離しを
  • 震災9年半①復興卒業へのレール
  • 地銀経営、ガバナンスに難あり
  • 100年目の国勢調査はネット回答で
  • 尼崎ラブホ定義変更にいらぬ心配