阪神大震災の発生から丸29年。今年も被災地では鎮魂の祈りが捧げられている。今日一日は神戸を思う日になるといい。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、改めて被災した方々へのお見舞いを申し上げる。
テレビや新聞の報道をみると、風化とは違う、震災の記憶をつないでいく難しさを感じた。あのとき40〜50代だった働き盛りの被災者も引退するか、一線から退くかしている。明るい神戸は何事もなかったかのようにすら見えてしまう。
あの都市型災害の教訓は、果たして能登大地震で生かされたのだろうか。朝日新聞のデジタル版で、室崎益輝氏が今回の初動対応のまずさを冷静に指摘していた。すぐに助けに行く姿勢が乏しかったのではないかとの指摘だ。
被災者にとっては人生初のショックだろうが、政府はもう何度も大地震を経験してきている。東日本、熊本、能登。つい昨年は関東大震災から100年という節目で防災の重要性も確認したはず。なのになぜまた専門家は嘆かざるを得ないのか。
NHKの初動はかなり称賛されたが、国や自治体、政治は相変わらずのんびりしていたのだろうか。救える命がもっとあったのだとしたら。暗然とした気持ちにならざるを得ない。震災の記憶、政府には刻まれていないのだろうか。
メディアはもう少し落ち着いたら、能登大地震の初動をもう一回点検してほしい。何が支援を阻んだのか。反省すべき点はあったか。逆に教訓が生きてうまくいったことはなかったのか。なにかうまくできたこともあったと期待したい。
日本にとって1月は、ふたつの大震災を体験する特異な月になってしまった。これから先、常に関連付けて報じられることだろう。寒い季節の記憶とともに地震と火事の威力に思いをいたし、次に起きたときはもっとうまく対処したいと期す月にしたい。
テレビや新聞の報道をみると、風化とは違う、震災の記憶をつないでいく難しさを感じた。あのとき40〜50代だった働き盛りの被災者も引退するか、一線から退くかしている。明るい神戸は何事もなかったかのようにすら見えてしまう。
あの都市型災害の教訓は、果たして能登大地震で生かされたのだろうか。朝日新聞のデジタル版で、室崎益輝氏が今回の初動対応のまずさを冷静に指摘していた。すぐに助けに行く姿勢が乏しかったのではないかとの指摘だ。
被災者にとっては人生初のショックだろうが、政府はもう何度も大地震を経験してきている。東日本、熊本、能登。つい昨年は関東大震災から100年という節目で防災の重要性も確認したはず。なのになぜまた専門家は嘆かざるを得ないのか。
NHKの初動はかなり称賛されたが、国や自治体、政治は相変わらずのんびりしていたのだろうか。救える命がもっとあったのだとしたら。暗然とした気持ちにならざるを得ない。震災の記憶、政府には刻まれていないのだろうか。
メディアはもう少し落ち着いたら、能登大地震の初動をもう一回点検してほしい。何が支援を阻んだのか。反省すべき点はあったか。逆に教訓が生きてうまくいったことはなかったのか。なにかうまくできたこともあったと期待したい。
日本にとって1月は、ふたつの大震災を体験する特異な月になってしまった。これから先、常に関連付けて報じられることだろう。寒い季節の記憶とともに地震と火事の威力に思いをいたし、次に起きたときはもっとうまく対処したいと期す月にしたい。