自治体のツボ

地方分権ってどうでもいいことなんでしょうか

地方自治・地方行財政・地方創生…地方のあれこれを取り上げます

新型コロナウイルス

大阪聖火リレー中止は釈然としない

聖火リレーがまた翻弄されている。今度は大阪。コロナの感染拡大で取りやめになるそうだ。来週、正式決定するらしい。

聖火リレーについては、地域のシンボルなんかが報道されるから、うまく活用して、地方のアピールにつながるといいなと思ってきた。

この感染状況ではやむなし。しかし。なんとも釈然としない。なぜ大阪だけ中止? 兵庫だって危ないよ。今週の岐阜は滞りなく走ってるし。

大阪やめるんだったら、宮城県はどうする。まだ先のことだから、それはその時、とでもいうのだろうか。場当たりではないか。

もうひとつ。島根県知事が口にしたときはあれだけ批判したのに、大阪府知事がいうと、国もやむなしとの姿勢。それはおかしくないか。

島根県知事の発言は個人的にはよくないやり方だと思うが、寄ってたかって潰した。あれはどうかなと思っていた。吉村知事なら聞くんか?

どうもこの、国民を騙すとはいわないが、場当たり的な対応で、なし崩しで五輪やれれば何でもいいやと思っていないか。政府は。

聖火リレーも地域任せにせず、しっかり国が監督し、コロナが危うい情勢ならば、予定も変更する。その注意深さが信頼を得る。

大阪の感染者数ならやめるよねぇー、で終わりにしてはいけない。そこは行政的な説明責任がいる。なぜやめるのか、どういう事態を重く見るのか。

大阪だけやめていいよ、というのは違うんじゃないか。由らしむべし知らしむべからず。そんな態度でのらりくらりやっても、楽しめない。
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マンボウに霞む第4波の緊迫感

マンボウといえば、ストレスに弱くすぐ死んじゃう生き物として記憶している。それが、なぜコロナ対策として急浮上したのか。

まん延防止等重点措置を略してマンボウというそうだ。大阪に今、適用されようとしている。緊急事態にいく前でも営業自粛などを迫れる措置のことだ。

状況が厳しいときは「上がりマンボウ」、緩和の局面では「下がりマンボウ」。今日、同僚に教えてもらって知った。へえ。

要は刻み。一気に厳しい規制をかけたり、緩めたりすると、批判を招く。様子見より一歩踏み込むステージ。なんか言い訳がましい

名前の響きがあののんびりしたペースの泳ぎ方を連想させ、どうも緊張感を欠く。略称を広めない方がよかった。大阪の緊迫感が伝わらない。

第4波だと知事は明言しているのに。なんかちぐはぐ。政府が解除を決めたその日、宮城県と仙台市は独自の宣言を発令した。

解除してから感染は収まる感じがしえない。あの判断は何だったの?と改めて思う。そしてマンボウ。政府の模様眺めを想起させるネーミングである。

地方は現場でもがき苦しんでいる。しかし、なんか国は悠長。その関係がマンボウという言葉で絶妙にしっくりくるのは、なんかおかしくないか。
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「国の逆張り」が正解のコロナ防衛

誰を信じたらいいんだろう。コロナ対応。国は緊急事態の解除を決めたと。ところが、東京都は時短に応じない飲食店を今頃締め上げた。

結局危ない状態なのか、安全な状態なのかがわからない。首相は会見でこう言った。「人出が増えている地域もあり、リバウンドも懸念される」。

解除すれば、もっと人出は増える。懸念されるのなら、解除するのはやめたらどうだろう。国が緩めているから、都は締めるのか。反対を行くのか?

宮城県民は幸いなるかな。県と仙台市とがタッグを組んで、独自の緊急事態宣言を出した。感染拡大で医療提供体制の逼迫が懸念されるとのこと。

仙台市長は「リバウンドを抑え込む」と言った。わかりやすい。抑え込むために動く仙台と、心配しつつ規制を緩める国。どちらが正しい姿勢か。

21日で宣言は解除になる。国が大丈夫と言うので、解除後はなるべく出歩かず、できるだけ家で静かに過ごすことにしよう。
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歓送迎会でわかった都市と地方の分断

職場の同期を大してもてなしもせずに異動させてしまった今春。みなさんは、歓送迎会、やりますか? お花見はどうします?

山梨県知事が歓送迎会と花見の開催を奨励したところ、官房長官から「自粛を働きかけて」と釘を刺された。

そこへ島根県知事も「9人以下、90分迄」という条件付きでの会合を呼びかけた。あきらかな地方の乱です。

山梨県知事は対策をしっかり講じている姿勢を強調したうえで、感染が拡大しているところと一緒にするなと発言したそうだ。それは理解する。

個人の判断に委ねるしかないし、できる限りやったほうがいいと思うが、やるやらないと両方の意見が出ると、都市部では、やる人が増えるのでは。

そういうノーカンの人が増えて、都市の人が地方へ行ったら、感染が広がって、とならないか。地方も大っぴらにやろうと言わないほうがいいと思う。

コロナはどうも都市と地方の分断を招いている。地方には都市のせいでこんなことになってるとの被害者意識があるのでは。

人口が少ないことが感染を抑えているのだろうが、東京の姿を見ていると人が交わるのはやはり危ない。

「それぞれが判断し、適度に開くのはいいでしょうが、あんまり派手にやって、感染が広がるのだけは避けてほしいですね」。

このぐらいがせいぜいでは。あなたが知事だったら、どう言いますか?
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「私が判断」の無意味

やはり知事の足並みというのはそろわないのだろうか。神奈川県の黒岩知事が1都3県の意思疎通の悪さを暴露した。コロナ再延長を巡る小池批判である。

日曜朝のフジテレビで語ったそうで、それは見逃した。先の2週間再延長を巡る首都圏でのやりとりを黒岩知事は詳細に語ったようである。

先走る小池知事を止める黒岩知事。延長だけでなく、やれることがあるとの主張。そしてだまし討ちのようなやり方はやめてとの趣旨を訴えたそうだ。

恐らくそのとおりであろう。ちゃんと議論して、丁寧に対応を決めてほしいものである。首相はさらに先手を打って首都圏延長を決めたとのことだ。

巷間言われるとおり、官邸も知事もメンツの張り合い。小池知事の暴走に注目が集まるが、官邸もなんとかならないか。

黒岩暴露で感じたのは、知事の意向を十分反映せずに官邸主導で決めたのではという点。現場を知る知事の意見を踏まえて判断すべきではないのか。

週末の会見。首相は度々「私が判断」「総理大臣として判断」と口にした。これは安倍語法。リーダーシップを示し、責任をとる体を打ち出す。

これが一番いらない。合意形成した跡が見えればいいのであって、総理が先んじたとか、知事が手回しよくやったとかはいらない。

それでは、抑え込めなかったら、首相は責任をとって辞めるのか。結局、政局なんだな。菅対小池。下世話な関心と同じ次元で政治をやってる。

こうやって、またまた政治への信頼は地に落ちていく。官不信が増幅している時期。恐らく家でおとなしくする人は減るはずだ。
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ワクチン接種が生む地域の連帯感

ワクチンの一般人への接種が近づいてきた。高齢者は4月12日スタートという日程が明らかになった。意外なことに個人のニーズは強いようであり、さぞ自治体の現場は混乱していよう。

そんななかで共同展開のニュースをよく見かけるようになった。厚生労働省が本来は居住地が原則の接種場所について、複数市町村が連携すれば、他で受けてもいいとしたためだ。

地方紙から動きを手繰ると、いくつも出てきた。ひとくくりにする名前がまた郷土色ゆたか。ああ、あそこでまとまってるのか、いいなあと思ったりする。例えば、

富士北麓(4)、足柄上郡(5)、秩父地域(5)、石川県中央都市圏(6)、河沼・大沼両郡(7)、後志管内(5)、羊蹄山周辺(7)などなど。カッコ内は連携自治体数。

住民のためになんとかやりぬかねば、という意思を感じる。頼もしい。動かざるを得ないゆえの連携だろうが、コールセンターの共同化や、医師会・民間との連携など、知恵を絞った様子がうかがえる。

しかし、これは大変な作業。円滑にやって当たり前なのだから、自治体職員の緊張感はいかばかりか。住民もモンスターにならず、思いやりをもって粛々と臨んでもらいたいものだ。

みんなでやれば効率的、そして遺漏も少ない。ワクチン接種を抜かりなくやりきれるかどうか。国の確保策だけでなく、実働部隊となる地方の動きにも目を凝らしていきたい。
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腰砕け与党と漲る知事

なんだかなあ。この10日ほど、国政レベルの与党にがっかりさせられる出来事ばかり起こる。国民のレベルを表しているということでしょう。

銀座陳情3兄弟にキャバクラ学会、居座り有罪議員、首相ご子息公助。極め付きはわきまえない元首相。本業を疎かにして、緊張感欠けまくり。

今年は補選がいくつかあり、都議選、衆院選と続く選挙イヤー。よほど気を引き締めていかないと、想像もつかない結果が出るだろう。

ここで気になるのは小池氏や吉村氏のような知名度も人気もある大都市圏知事の動き。よもや国政くら替えなんてことは。都知事が最もありえるか。

だいぶコロナでお疲れのようだったが、政局になるも俄然勢いが増すように画面では見える。手ぐすねひいておられるか。

となると、場所によっては知事選が急遽入り込む地域もあるのかも。常在戦場とはいえど、地方自治の世界はもう少し落ち着いていてほしいところ。

与党のパワーダウンに比して、都道府県知事は存在感も求心力も増した。皮肉なことにコロナの自粛ムードが政界のきな臭さを煽っている。
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NHKスペシャル「リーダーの決断」

NHKスペシャル「パンデミック⑦問われるリーダーたちの決断〜第3波に揺れる自治体」を見た。コロナ禍での地方独自の判断の大切さを問う番組。

興味深かった。丹念に関係者に取材していた。小池知事の「コロナにはかつしかない」にさらわれた感じだったが。

番組はまず緊急事態宣言の再発令を巡る政府と都のさや当てに焦点を当てた。都に押し付ける国、国の責任を強調する都。不毛ですな。

細川元総理に地方の覚悟を言わせた大越キャスター、和歌山県へ。のじり技監という信念の人を映す。保健所も潰さず、感染者を3日前まで追跡。

データを持っている都道府県の強みを強調。国に判断を求めるのではなく、都道府県こそがんばらないといけないとの訴え。頼もしい。

仁坂知事も国の通知も踏まえて独自の判断をすると明快に語る。責任を持って最初の病院クラスターを封じ込んだ経緯を細かく紹介した。

すると、今度は小泉政権の三位一体改革へ。そうつなぐか。自治体の財政難をあぶり出し、泉佐野市の苦境を取り上げる。和歌山に近いから泉佐野?

番組で言いたかったのは、独自の判断を下す地方の責任と覚悟だろう。リーダーが問われている。明快に方向を語って、住民を引っ張れと。

それはいいが、どうも国の責任を曖昧にしていないか。奥歯にものの挟まったようなつくり。コロナはやはり国の姿勢に問題があったと思う。

知事や首長はよほどハラを据えて決断していた。問うべきは国の曖昧な意思決定ではないだろうか。通知だけ送りつけて事足れりとする省庁の姿勢。

国は地方が決断しやすいように支援し、後押しすることがなぜできない。メンツか。番組はちょいちょい国批判をするものの、ちょっと弱い。

コロナは地方が自分で考えてやるべきことをやる、一つの契機になったのかもしれない。では国は?法律を盾に自分を守るだけでは。

番組の作り手の皆さんの意図はどこに。私はそう受け取ってしまったが、それは果たして正解なのだろうか。来週の大河ドラマ最終回も期待。
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オードリー・タン氏に学ぼう

コロナ対応で世界の注目を集めた台湾。デジタル行政を率いるオードリー・タンさんという若き閣僚の存在感がひときわ光る。

ちょっと本読んでみようと思って手にとったのが「デジタルとAIの未来を語る」(プレジデント社)。面白かった。発想に無理がない。

このブログにも大いに関係していた。タンさんは都市も重視しているが、地方の生活をどうデジタルで支えるかに関心を持っている。

台湾は5Gの展開を地方から進めているそうだ。ネット環境が良くないからこそ当然という姿勢。教育の不公平感解消などに役立つとみる。

日本だと効率が気になるかもしれない。すぐ予算ばらまいて、同じことをしようとするから。台湾はそういう心配はないのだろうか。

タンさんは公共の利益を追求してきたと書く。みんなのためになることをうまくやれるのがデジタルと位置づけ、若い人もそこに引き込む。

日本だと若者が白けてしまうところだが、その力を活かして社会を変革する活力に変えていこうとしている。日本の若者が叱咤され励まされている。。。

日本の地方創生やRESASにも注目しているのだという。成功例と失敗例からも学べると言われると、だいぶこそばゆい。

この本は若い人に読んでほしいし、政策を作る公務員にも見てほしい。デジタルが持つ、行政、政治、社会を変える力。刺激を受けるはずだ。
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東京五輪判定会議の設置について

そろそろ東京五輪についてどう考えるか、日本人一人ひとりが意見を持ったほうがいい頃だろう。国が決める前にある程度の国民合意がほしい。

英タイムズが先週、与党議員の声として、日本が中止を決めたと報じた。小池都知事は抗議せよと憤ったが、何となくうやむやになった。

コロナが長引き、変異種の恐ろしさも取り沙汰される中で、果たして挙行できるのか。誰しもが思うことだろう。

元柔道選手の山口香さんは3月上旬の判断が望ましく、今度はやるかやらないかの選択と毎日新聞に語った。納得できる発言だったと思う。

フロリダ州が代替開催の地として名乗りを挙げたとも聞くが、個人的には東京五輪、無理だと思う。根拠はないけど。

ただダマテンの政府に突如判断を下されるのは違うと思う。国民投票しろとは言わないが、官邸独断で開催か中止を決めてほしくはない。

そういうのは政治主導とはいわない。各種世論調査、有識者や野党の意見、準備の実状、各国の意向を見極め、判定会議でも作って結論を出すべきだ。

どっち転んでも曖昧な政治主導はイヤだ。「わたくしの責任において、開催することを決めました」。なんて総理に突如会見してほしくない。

国民合意を演出し、話し合いを丁寧かつオープンに進めることで、納得感ある結論を導き出すべき。「さすが日本」と世界に言わせたい。

もうそろそろそういう作業に取り掛かってもいいのではないか。英知を集めた、説得力のある判断を民主主義的に決めたと示したいところである。

「IOCが決めるべき」と言って丸投げするのもアリだ。それも無責任ではない。決めたのはIOCなんだから。そろそろそこも言い出す時期では。

五輪の判断を曖昧に下してはいけない。きちっとした結論を出す。それが国民のためであり、スポーツにかけている人のためではないか。そろそろ。
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